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ひとりあそび


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「おんぶにだっこ」

さくらももこさんのエッセイの新刊文庫本が3ヶ月連続刊行になり、4月は「ひとりずもう」を読んだ。
5月はその第2弾が先日発売になり、早速買って読んだのがこの「おんぶにだっこ」である。
「ひとりずもう」がちびまる子がさくらももこになるまでの自伝エッセイならば、「おんぶにだっこ」はまる子以前の幼少期の自伝エッセイである。

それもかなり小さい頃、一番小さいのは2歳というから驚いた。
フツー2歳の頃の記憶ってあるものだろうか?
しかるにももこさんは、おっぱいをやめた日の2歳頃のことを、実に詳しく書いている。
ちなみに、私はまったく記憶にないのである。

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事程左様に、2歳から小学1年生までの様々な日常や思い出が書かれているのだが、とにかくその記憶力には感心する。
特に、その時感じた想いが、実に色鮮やかに書かれている。
楽しいこと嬉しいことと同時に、悲しかったことや悩みなどが書き綴られているのである。

そんな小さな子どもがそれほど悩んでいたかと思うと胸が痛くなる。
人一倍ピュアでナイーブな女の子だったももこさんの幼年期は、けっして明るいだけではなかったのだ。
けれど三つ子の魂百まで、将来のさくらももこの萌芽はすでにここにあったのだと、私は思う。




by fu-minblog | 2019-05-23 17:42 | | Comments(0)

「ひとりずもう」

先週のこと、新聞の本の広告欄で偶然さくらももこさんのエッセイが新刊文庫本で出たことを知った。
しかも、3ヶ月連続刊行というではないか!
その第1冊目が4月発売のこの「ひとりずもう」である。
本屋に走ろうかとも思ったが偶々用事があったので即アマゾンに注文、翌日届くという早業。
そして昨日一気読み、というわけなのだった。

昨年さくらさんが亡くなられた後、エッセイばかりをほぼ全部読んでから半年あまり。
こうしてまた新しいエッセイが読めるなんてなんと嬉しいことか!
しかもこの「ひとりずもう」は自伝エッセイ、さくらももこという漫画家誕生秘話が書かれている。
まるこがさくらももこになるまでの涙と笑いの青春の日々が、飾らず気取らずストーレトに、ユーモアたっぷりに書かれている。
そして、「ひとりずもう」とは何と言い得て妙なタイトルであることか。

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私はこの本を、ちょうど自分の進路を決めかねている若い人たちにぜひ読んでもらいたい、と思う。
もちろん、全部が全部さくらさんのようにうまくいくとは限らない。
けれど、まるで蛹から羽化する蝶の貴重な一瞬を見せられたような気さえした。
そんな人生の大切な一瞬が、この本には書かれている。
とにかく、若者に夢と希望を与えてくれる本である。

そして私のように若くはない者にも、あらためて青春の日々を思い出させてくれるのである。



by fu-minblog | 2019-04-22 16:38 | | Comments(0)

惜別 堀文子さん

一昨日の朝、いつものように新聞を広げた途端見つけたのが堀文子さんの訃報だった。
100歳ということで天寿を全うされたに違いはないが、私は心に大きな穴が開いたような喪失感に襲われた。

堀さんは尊敬する人生の先輩のお一人であり、私には手の届かない遠い憧れの存在だった。
何より素晴らしい画家として、そして「群れない、慣れない、頼らない」をモットーにした潔い生き様。
群れない、頼らないはできても、私には慣れないというのはよほどの覚悟がないと困難なのだった。

そんな堀文子さんの絵の展覧会に行ったことや、めったにはないがテレビに出て対談されるお姿を思い出す。
展覧会は、4年前の兵庫県立美術館の「堀文子 一所不在」という展覧会が最後となった。
けれど、何冊か持っている堀さんの本を探すと、堀さんご自身が書かれたもの、堀さんが挿絵を描かれた絵本、そして堀さんの大ファンだという村松友視氏の評伝などが出てきた。


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ちょうど読む本を探している時だったので、改めて堀さんの本を読みなおし、その珠玉の言葉に触れたいと思います。
そして、堀文子さんを偲びたいと思います。



by fu-minblog | 2019-02-10 16:09 | | Comments(0)

「一切なりゆき」~樹木希林のことば~

私がこの「一切なりゆき」~樹木希林のことば~という本を新聞広告で知ったのは、ちょうど一週間前くらいである。
一軒目の本屋には売り切れでなく、二軒目の本屋ではまだ段ボールの中に入っていたのを開けて出してもらった。
この本が人気があってよく売れているとしたら、それはうれしいことである。

この本は、希林さんの書かれた文章というよりは、そのほとんどは誰かと対談された時やインタビューで希林さんの話された言葉によって成り立っている。
なので、まるで希林さんの話し声が聞こえてくるような本、になっている。
話したことばは残らないのがフツーなのだが、希林さんのことばがこうして残され、一冊の本になって良かったな、と思わずにはいられない。

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私が女優としての樹木希林さんをよく観るようになったのは、実はそう古いことではない。
なぜなら、私はテレビドラマ時代の彼女はあまり観たことがなく、映画女優としての希林さんしか知らない、と言っても過言ではない。
映画は、なぜかほとんど観ているのではないだろうか?
私が観る日本映画にはなぜか樹木希林さんが度々出演されていたからである。

それはたぶん、是枝監督作品には必ずと言っていいほど樹木希林さんが出演されていたし、河瀨直美監督の「あん」など希林さんなしでは考えられない映画だった。
また今年のカンヌ映画祭でパルムドールを受賞した「万引き家族」しかり、である。
今年に関して言えば、希林さんの死後上映された「日々是好日」、そして残念ながら見逃した「モリのいる場所」もある。

希林さんは、長くガンを患い、しかも全身ガンという状況にもかかわらず、意欲的に女優としての仕事を続けてこられた。
そして、テレビで対談の姿を観て間もなく不帰の人となられ、非常に驚いたのだった。
希林さんの残されたことばの全てとは言わないが、自分と同じ考え方が数々あって、まるで同士を失くした心地さえする。

この本のタイトル一切なりゆき、ではないが、人生はサプライズの連続であるし、一日一生なのである。
自分に正直に、本音で生きる人は潔い。




by fu-minblog | 2018-12-26 17:42 | | Comments(0)

さくらももこ三昧な一週間

次々と自然災害に見舞われた先週一週間、私はといえばお察しの通り?さくらももこ三昧だった。
おかげで、手持ちのさくらももこエッセイの文庫本を、全部読み終えてしまったのである。
8冊あったので一日一冊のペースなのだが、最近にしては珍しく速い。
でも、かっては一日2冊くらいは読んでいた時期もあるのである。

今回、本屋で在庫全部6冊まとめて買ったのは正解だった。
なぜなら、それ以来さくらももこの本は書店から消えたばかりか、アマゾンにも無い。
でもそのうち溢れるくらい出てくるのではないだろうか?
実は、あと2冊ばかり読みたいのがあるのである。

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私は、実は漫画「ちびまるこちゃん」を読んでないので、エッセイストとしてのさくらももこさんしか知らない。
なので、エッセイストとしてのさくらももこさんについて、少し感想を書きたいと思う。

実は私には好きな女性エッセイストが三人いる。
名文の誉れ高い美しい日本語の珠玉の文章、近寄りがたい優等生の須賀敦子さん。
ほとんど名人芸ともいえる随筆の達人で、気取らない優等生の向田邦子さん。
自由奔放、歯切れがよくて痛快、その毒気に当てられ?中毒になってしまった佐野洋子さん。

特に佐野洋子さんが大好きで、ほとんど全部のエッセイを読んでいるが、佐野さんもまた本職は絵本作家である。
さくらももこさんが漫画家でありながらエッセイを書かれるのと同じである。
佐野さんは8年前に、そしてさくらさんが今年まだ53歳という若さでお亡くなりになり、残念至極である。
もちろん、年齢的には佐野さんとさくらさんでは親子かそれ以上の開きがある。

さくらさんのエッセイは、日常のごく些細なことを飾らず気取らずストレートに、ユーモアを交えて書かれている。
しかもそれらは、誰にでも一つや二つは思い当たるフシがあるのである。
人々を惹きつける面白いエッセイとは、自分の個人的な体験や思いを普遍化できなければならない。
あるいは、人々が見落とし忘れ去ったことを、その観察力と記憶力によって掘り起こすのである。
もちろん、豊かな感受性によって、自分の日常を心豊かに生きてこられた証でもある。

そんなわけで、それぞれの個性の違いはあれ、今回私の好きな女性エッセイストにさくらももこさんが加わった、という次第である。



by fu-minblog | 2018-09-12 12:51 | | Comments(0)

さくらももこのエッセイ

さくらももこさんの訃報の後何かエッセイでもあれば、と本屋へ行ってみた。
すると、本屋にはさくらももこさんのエッセイが6冊あった。
どれにしよかと迷ったあげく、エーイと全部買ってしまった。
実は我家の本棚には「まるむし帳」と「のほほん絵日記」の2冊があり、計8冊になったのだった。

c0026824_16175638.jpg

ま、文庫本なので嵩も低いし、値段も安いのである。
それに、次々と読みたくなり買いに来て無かった、というのがイチバン嫌だった。
衝動買いというか、大人買いというか、私的には決して珍しいことではない。
特に本にかんしてはワリとよくあるのである。

また、ある作家の本を全作読破?というのもなくはない。
そんなワケで、本がどんどん増殖する我家である。
さくらももこと言えば漫画「ちびまる子ちゃん」を読むのが当たり前かもしれない。
でも、私はナント!漫画「ちびまるこちゃん」を読んだことがないのである。

その理由についてはいろいろあり、一口では言えない。
でも、結局は漫画より活字好きなのかもしれないし、漫画にかんしては少女漫画より少年漫画好きとも言える。
また、偶々息子だったからかもしれないし、世代的なこともあるのかもしれない。
ただ、なぜか「まるむし帳」と「のほほん絵日記」だけは買って読んでいたのだった。

なかでも「まるむし帳」はさくらももこの初の詩画集ということで、今回読み直してもやっぱり好きだった。
そして、もっと他のエッセイが読みたくなったのも事実である。
そんなワケで、さくらももこの6冊の新しいエッセイがいつでも読めるなんて、シアワセ。
本は私の心のサプリメントなので、読む本がないとトタンに精神不安定になるのである。

なので、これで当分読む本を探す必要もなくなり、安心してられるってもんである。




by fu-minblog | 2018-09-03 17:22 | | Comments(0)

「国体論 菊と星条旗」

本の記事がめっきり減ってしまってはいるが、本を読んでいないわけではない。
なにしろ、本は私にとって生活必需品なので無くてはならない。
特に、夜寝る前にする読書は至福の時であり、格好の睡眠剤でもある。
なので、以前よりは減ってはいるが、読書は私の生活の一部であり、本は命の糧でもある。

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このところワリと軽く読める本が続いたのだが、ある日突然衝撃的な一冊に出会ってしまった。
白井聡著「国体論 菊と星条旗」という本である。
新書でもあるし、ちょっと興味を惹かれ読んでみようと買ってみたのだが、ナント!読み終わるのに一ヶ月近くもかかった。

途中別の本を読んだりして、あわや途中挫折かと思ったりしたが、つい最近無事完読。
一通りしか読んでいないにも拘らず、ズドーンと重い物が私にのしかかった。
まだ整理もついてはいないし、どこまで理解できたかは疑問だが、目から鱗の一冊だった。

日本という国にとって、日本人にとって、日本の歴史にとって、天皇という存在の意義。
今年は明治維新150年の節目なのだが、奇しくも敗戦(1945年)を境に維新からと相似形のような国体の日本。
ただ、天皇という存在がアメリカに置き換えられただけに過ぎないという。

しばらくこの本の呪縛から逃れられないかもしれないが、はやく次の本探さなくては・・・



by fu-minblog | 2018-05-15 11:50 | | Comments(0)

「維新の影」

冬眠のおかげで?読書が捗っている。
手持ちの本を数冊読み終わった後、この姜尚中著「維新の影」を買って読んだ。
新聞広告で知り読む気になったのだが、正直こんなに早く読み終わるとは思わなかった。

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それが、読み始めると一気に読み終わった。
今年は明治150年ということで「近代日本150年、思索の旅」というサブタイトル通り、姜尚中氏が南は沖縄から北は北海道までを実際に自分の足で訪れている。

姜尚中氏が訪れた場所は悉く、維新以後の繁栄からは取り残された、あるいはその犠牲になった影の部分である。
軍艦島、三池炭鉱跡、汚染された福島の地、水俣湾、ハンセン病患者の旧収容施設、過疎の中山間地、滅亡した旧谷中村、大都市の中の旧スラム、基地の重圧に喘ぐ沖縄、コリアンタウン等など・・・
そして、その影の中で生き、死んでいった多くの「裸形の民」、見捨てられた人々。

重い内容に比して、アカデミズムとジャーナリズムの中間をいく本書は読み易かったし、広く浅くが素人には飽きずに読み進められる。
それが長所であり欠点かもしれないが・・・
とにかく一度通読しただけなので、また近じか再読したい、と思っている。



by fu-minblog | 2018-02-11 19:01 | | Comments(0)

「林住期」

「おらおらでひとりいぐも」の次に呼んだのが五木寛之著「林住期」である。
実はこの本はほぼ10年前に読み、ブログに記事もUPしている。
さて読もうとしたのだが、たしかに我が本棚にあるはずなのになかなか見つからず、いっそ買った方が早いかも、と思った矢先にやっと見つかった。
最近、本を探すのに時間がかかることがよくあり、悩みの種である。

c0026824_16504606.jpg

では、なぜ「林住期」を思い出したかというと、「おらおら~」の作者が自らの小説を玄冬小説と呼ばれたからである。
人生を四季にたとえて、青春、朱夏、白秋、玄冬と言うが、人生100年時代の昨今、75歳以上は玄冬というわけである。
「おらおら~」の主人公は74歳、ちょうど玄冬への入り口、といったところだろうか。

ところが「林住期」では、古代インドの人生の四つの時期の分け方として学生期、家住期、林住期、遊行期というのが紹介されている。
そして、林住期とはざっと50歳~75歳、社会人としての務めを終えたあと、全ての人が迎える、最も輝かしい第三の人生のことである、と書かれている。

当時、私はまさしく林住期におり、この本にミョーに納得したものだった。
ところが当時もそうだったのだが、私は次の遊行期にひどく惹かれたのだった。
文字通り、遊行期ってすごく自由で楽しそうではないか!と思ったのだった。

遊行期とは75歳以上なので先の分け方だと玄冬である。
遊行と玄冬、遊行にはなぜか玄冬のような負のイメージが感じられない。
仏教的にはもっと深い意味があるのかも知れないが、できたら私は遊行で行きたいものだと、切に願う今日この頃である。



by fu-minblog | 2018-01-25 17:36 | | Comments(0)

この夏の読書

久しぶりの本のレビューに戸惑うばかり。
というよりは、最近の読書量の激減に驚くばかりの今日この頃です。

とりあえず、今日は読み終えた新書だけでもレビューに挑戦。
とはいえ、たった三冊という寂しさではありますが。

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我が読書体勢(横になって読む)や値段が手ごろなので新書はご愛用。
ただし、新書はできるだけ新しい新刊を選ぶ。

「本を読むのが苦手な 僕はこんなふうに本を読んできた」 横尾忠則書評集
この本は一番最近出版で、私的には一番面白く、一気に読んだ。
朝日新聞書評欄2009~2017年に掲載された横尾氏の書評133冊が収録されている。
私は毎週この書評欄を愛読しており、なかでも横尾氏の書評が大好きなのである。

横尾氏は、ご存知のように、現在は画家で以前はグラフィックデザイナーとしてご活躍。
私にとってはその生き方(隠居宣言)も含めて、アコガレの存在なのである。
だからといって、横尾氏の書評を贔屓しているわけでは決してない。

横尾氏はこの長いタイトルにもあるように、読書が苦手だということである。
けれど、私が言うのもナンだけど、横尾氏の文章はとても上手いと思う。
私は横尾氏の著作(小説は除く)のほとんどを読んでいるのではないだろうか。

「人類の未来」AI、経済、民主主義 吉成真由美[インタビュー・編]
最初に読んだ「知の逆転」が面白かったので、続編の「知の英断」に続き読んでみた。
ノーム・チョムスキーは「知の逆転」にも登場するが、あとはもちろん知らない方ばかり。
ざっと一読しただけなのでどこまで理解できたかは不明だが、シンギュラリティ(指数関数的変化・成長)という考え方を初めて知り、驚きと大いに刺激を受けた。

「知性の顚覆」橋本 治著
この本は、はっきり言って面白くなかったけど、とりあえず完読した。
横尾氏と逆で、文章がぜんぜん受け付けない。
いったい何が言いたいのか私には不明で、もやもやを晴らすどころか余計もやもやしたのだった。
ただ一つ、かっこうの睡眠薬にはなったかも。。。

いやぁ~、本のレビューやっぱり疲れるなぁー
おまけに、途中でせっかく書いた記事が消滅、涙がチョチョ切れました。



by fu-minblog | 2017-08-14 12:15 | | Comments(0)


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