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ひとりあそび


私がこの世に生きた証し
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タグ:アゴタ・クリストフ ( 3 ) タグの人気記事

本に逃れて

今年もとうとう最後の月となってしまった。
師も走る慌しさというに、身体ではなく心の風邪がなかなか治らない。
そんな時、手当たりしだいに本を読むのがいつものパターン。

読み終わった本が、どんどん積み上がってゆくのを横目に、また次の本を捜すのである。
もともと恥ずかしいので、読んだ本を全部はレビューしないのだが、読んだことさえ忘れそうなので、このへんで一度備忘のためにメモ程度はしておこうかな、と思う。


アゴタ・クリストフ
c0026824_10353547.png今回4冊読んだアゴタ・クリストフの残る2冊。
彼女の小説は、体験を基に書かれているのだが、どこまでが真実でどこまでが嘘なのかか謎である。
なんせ、悪童三部作の三作目は、「第三の嘘」という題名なのである。その中で、自伝といわれる「文盲」が一番真実らしく、解り易い。
実は、それぞれ2度づつ読んではみたが、謎は深まるばかりで、私の中ではミステリーということに落ち着いたのだった。

新書

c0026824_1746273.jpg姜尚中氏の「あなたは誰?私はここにいる」という長ったらしい題名の本は、実は読んだのはかなり前。
この本を読んだことがキッカケで私の美術館めぐりが始まったのである。一枚の絵が姜氏の人生を変えたことを知り、私にとってそんな絵はあったのか、確かめたくなったのである。

その後赤瀬川原平氏の「個人美術館の愉しみ」という本のことを知った。
一番最近読んだのが、「親鸞 いまを生きる」である。
これは講演集なのだが、ここでも姜尚中氏がご登場で、「人間は、自由になればなるほど、不幸になる」ということを話されている。

単行本

c0026824_11442815.jpg「春を恨んだりしない」は震災後に書かれた本を何冊か読んだうちの一冊。その後、だんだん病状がすすみ、本もそれなりのものになってくる。ついには「絶望名人カフカの人生論」にまでゆきついてしまったのである。けど、ウツ病患者にガンバレが禁句なように、ネガティブ・パワーというものもあるのである。

3・11以後、今までの生活、自分自身をも見直す必要に迫れれ、その答えを本に求めたのかもしれない。でも、結局答えは見つからない。こんなことをしていていいのだろうか?という思いからいつも逃れられないのである。

佐野洋子本

c0026824_11534926.jpg佐野洋子さん、こんなレビューの仕方でごめんなさい。
フツーだったら、佐野さんの本を読んだらすぐ元気になれるのに、ちょっと効き目がイマイチ。
これで終わりかと思いきや、つぎつぎ現れる佐野洋子さんのエッセイ。ひょっとしたら私の佐野エッセイ全点踏破もまだまだなのか?

この本は、家族をはじめ佐野さんが偶さか出会った人たちのことがさりげなく書かれている。私たちは、その登場人物のユニークさ面白さに驚くわけだが、たぶん、それは佐野さんの観察眼の鋭さのなせる業だと思う。佐野さんの周りにいる人たちがけっして特別なのではないのだ、と思う。ただ私たちは、見てはいるが見えてはいないだけなのだ、きっと。

とりあえず、今日はこのへんで。
さて、それでは次の本を捜しに行ってきま~す。
by fu-minblog | 2011-12-03 12:47 | | Comments(0)

アゴタ・クリストフの謎

先週は、新書1冊とアゴタ・クリストフを4冊読んだことになる。
「悪童日記」からはじまる悪童三部作は、私にとって、ミステリー以上に謎めいていた。


c0026824_923852.jpg悪童日記のラスト、双子の片方は国境を越え亡命、もう片方は故国に残り二人は離ればなれとなる。その故国に残った少年のその後がこの2作目では三人称で語られる。

しかしその語り口は相変わらず無愛想である。いっさいの修飾語や感情表現は極力省かれる。ただ前作との違いは、主人公にリュカという名前が付けられていることである。

舞台は前作と同じ国境の街であり、登場人物も前作と同じである。しかし、彼を取り巻く、あるいは深くかかわることになる人物もあらたに登場し、人間関係がより複雑になっている。さらに、主人公の年齢が15歳~20歳過ぎまでという、思春期から青年期への多感な時期である。
この「ふたりの証拠」の一番の謎は、双子の片割れクラウスの存在である。


c0026824_9442066.jpg「第三の嘘」は、舞台も同じ場所、主人公もリュカとクラウスという双子の兄弟である。しかし、イキナリ55歳という年齢になっている。しかも、全2作とはどこか違う物語なのである。

1部と2部に分かれた物語は、それぞれ別の主人公の一人称によって書かれている。そして、前作と違いリュカの方が亡命者である。しかも、リュカのパスポートの名前はなぜかクラウスとなっている。前作ではクラウスの存在が希薄だったのに対して、この作品ではリュカのリュカとしての存在は亡命を境に失われたかのようである。

ここでは、本物のKLAUSとリュカであるCLAUSという二人のクラウスが、虚像と実像のように読むものを混乱させる。そして、結局リュカは自ら命を絶ち、クラウスは一人になる。



さて、これからは私の独断と偏見であるが、この三部作のすべて、主人公は一人なのではないか。
人は人生において、右か左かの決断を迫られる。必ず選べる道は一つしかない。けれど、人はしばしばもし別の道を選んでいたら・・・と考える。
歴史にもしもがないように、人生にももしもはないのだと知りつつ・・・

作者アゴタ・クリストフにとって、亡命という体験が、どれほど彼女に深い傷を残したか。
彼女にとって、祖国を失ったと同時に母国語を失ったことが、どれほど大きかったか。
なぜなら、彼女にとって書くことは生きることだったから。
ゆえに、彼女は作品の中で、引き裂かれたもう一人の自分を書かずにはいられなかったのではないだろうか。

「われわれは皆、それぞれの人生のなかでひとつの致命的な誤りを犯すのさ。そして、そのことに気づくのは、取り返しのつかないことがすでに起こってしまってからなんだ」(ふたりの証拠)

今日は疲れたのでこのへんで。(少々頭痛が~)
後の2冊はまたの機会に・・・
by fu-minblog | 2011-11-07 17:19 | | Comments(2)

追悼 アゴタ・クリストフ

「悪童日記」で鮮烈なデビューを果たしたハンガリー出身の作家アゴタ・クリストフが、今年7月に不帰の人となられたことを私が知ったのは、ウカツにもつい先日のことだった。
91年に邦訳されたのを、その数年後に私も読み、衝撃を受けたのを昨日のことのように思い出す。
その後、「ふたりの証拠」「第三の嘘」が書かれ、悪童三部作と呼ばれることになる。
しかし、私が読んだのは、2006年に出た「どちらでもいい」という短編集なのだった。


c0026824_10524852.jpgc0026824_1053978.jpg


「悪童日記]は、戦争で母方の祖母に預けらた双子の少年たちの生活記録、という形をとる。
しかしその内容は、想像を絶する苛酷なものであり、彼らの生活はサバイバルそのものであった。
そしてなにより驚くべきは、少年たちの悪童ぶり、いえ、恐るべき子供たちの姿である。

ここには、子供にとって一般に必要とされるものは何一つとしてない。
あるのは、戦争、暴力、虐待、苛め、差別、労働、飢餓、孤独、性行為、サディズム、エゴイズム、殺人、安楽死等など、およそ子供には相応しくないものばかりなのである。

しかし彼らはそんな中、自己学習と称して生き抜くための訓練に励む。
また、彼らは彼らなりの大人とは別のルールをつくる。
そのルールこそが、少年たちをして極限状況をサバイバルさせた原動力だと、私は信じる。
彼らはけっして現実から目をそむけず、そして、現実から逃げなかったのである。

内容は悲惨なのだが、読んでいてそれほどでもないのは、文体によるところが大きい。
センテンスが極めて短い、単純で直裁な文体。
あくまで感傷性、主観性を排し、客観的事実の忠実な描写に徹して、まるでト書きのようである。
これは、作者が母国語ではなく、敵語と呼んだ仏語で書かれた、ということもあるのかもしれない。

「どちらでもいい」は、25篇の短篇が収められている。
ただ、全篇あまりにも統一感がなく、各篇の出来もバラつきがある。
「どちらでもいい」とは投げやりにも思えるタイトルだが、全篇に通奏低音のように流れるものは、人間の孤独、喪失感、絶望・・・なのである。

これは、アゴタ・クリストフ自身の戦争体験と亡命体験に深くかかわっていると思われる。
これを機に、他の作品も読んでみよっかなっと、目下思案中。。。
by fu-minblog | 2011-10-30 13:15 | | Comments(5)


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