この本のことを知り読みたいとは思ってたのですが、アマゾンから届いて中を見て少々驚きました。
なんせ、カント先生の本なので、マサカ写真がいっぱい、とは思わなかったのです。
今からちょうど10年前「1000の風」(千の風になって)と言う本に初めて出会ったとき、その写真と詩のコラボレーションに新鮮な衝撃だったの思い出しました。
「永遠平和のために」がこんな写真の多い、オシャレな装丁の本になったとは、カント先生も草葉の陰でビックリしつつもお喜び、なのではないでしょーか?
本の帯にも書かれていますが、「この小さな本から『国連』や『憲法第九条』の理念が生まれた」
そうで、また、この本は「十六歳からの平和論」とも謳っています。
ま、十六歳ははるか昔の私ではありますが、楽しく?読ませていただきました。
本文はごく短いのだが、今から200年以上前に書かれたとは思えない今に通じる内容となっており、真理は時代を超えて生き続けるものだと思う。
それは言い換えれば、人間がなんら進歩せず、世界は平和からほど遠く、今だに戦争を続けているってことでもあり、カント先生もさぞかし草葉の陰でお嘆きのことでしょう。
アフォリズムに溢れたこの本の内容を、引用すればきりがないし、あんまりすると著作権侵害になってしまうのでできないが、私が一番気に入ったのは、
「たまには哲学者のいうことに耳を傾けよ」という、実に素直なカント先生の言葉でした。
どこかの国の政治家さんにはぜひ、読んでいただきたい一冊です。