今熱心に見ている唯一の韓ドラ。
なかなか面白いんですが、非常に人間関係が入り組んでいて複雑。
うっかりすると、大事なこと見落としそーで、集中してなきゃならない。
12年前高校生が起こした殺人事件が、被害者の身内と加害者に大きな影を落とすことになり、その後の人生をも変えてゆく・・・・・
いわゆる復讐劇なのだが、「魔王」という題名もオドロオドロしい。
また、タロットカードに代表されるように、ナゾがふんだんに散りばめられる。
サイコメトリーという意表を突いたモチーフ、ゲーテの「ファウスト」、ユングの「人格と転移」、ダンテの「神曲」、ロダンの彫刻「地獄門」など、サスガ魔王ならではの?作品名の数々も。
evil(悪意)を逆に読むとlive(生きる)などいう言葉あそびも巧み。
なによりウーンと唸ったのは、サタンについての解説のくだり。
韓国はクリスチャンが多いので、こーゆーハナシにもついてゆけるのかな?
私はこの一点において、どーしてもキリスト教が理解できず仕舞い。
ま、それはともかく、チュ・ジフンがメチャクチャかっこイイ!
端整な顔立ち、スタイルも姿勢もよい長身の体躯、静かで穏やかな表情の下に隠された悪意、あるいはチラと見せるやさしさ。
「宮」よりもヘアースタイルのせいか若く見え、存在感もある。
一方オム・テウンは、明るさと強引さの中に、影と弱さを併せ持つ刑事を好演。
そんな二人を中心に、ドラマは螺旋を描きつつ、一つの終着点を目指して展開してゆきます。