最近途中で放り投げてる本が何冊かあるっちゅーのに、この方の新刊を見つけるとつい、フラフラと買ってしまうという作家がある。
困ったことに私の場合、そんな作家が必ず一人や二人はいて、おかげで本が増えるばかり・・・
この何年か買い続けてる作家の一人中島義道氏、因みにこの方の本を文庫本も入れて、ざっと数えると24冊ばかり。。。
あと、平野啓一郎氏は、当時最年少で芥川賞受賞時点からのほとんどミーハー的ファンなのだが、最近は小説より新書のエッセーや、つい最近も「ウェッブ人間論」なる対談集など読んでいる。
年が明けて早々に読んだのが、その中島氏の「醜い日本の私」。
タイトルからしてお正月に相応しくないってもん?
でもその前に読んだのは、ナント!「狂人三歩手前」ってタイトルで、それよかマシかなって~
「美しい国へ」なんて誰かの本もあるが、ウサソ臭くて読む気もしない。
中島義道氏はレッキとした哲学者、闘う哲学者という異名?もある。
専門は、たしかカントの時間論とか何かだが、私が読むのは一般読者向けのエッセーである。
24冊も読んでると、大体どんな内容かは解ったりもする。
それでも、まるで条件反射みたいに本を買い、一気に読み終えるのはなぜなんだろう?
モチロン私も人間だから、絶対ウソをついたことはないなどいう気はさらさらないが、それでも、できるだけウソをつかず、タテマエなしのホンネで生きようとすると、けっこう衝突が多く、生き難い。
でも、そーゆー生き方しか出来ない人間もいて、そんな人間はしばしば変人のレッテルを貼られたり、仲間ハズレにされてしまう。
中島義道氏は、そんな人間のいってみれば、心強い味方なのだ。
中島氏本人は、そんな気はさらさらない、と思う。
でも、けっこう次々新刊が出るってことは、思いのほか需要が多く、売れてるみたい。。。
私みたいに、新刊必ず買うという、アリガタイ?読者もいるワケで・・・
とにかく、読むと必ず上には上がある、と感心したり、安心したり・・・
さてこの「醜い日本の私」、相変わらず中島ブシ炸裂!でした。
日本の街、特に繁華街、商店街の景観は仰るとおり、醜いです。
空を覆う電線、悪趣味な看板・幟、おまけに耳をつんざく騒音等など・・・・・私も同じ思いです。
それにイチイチ腹を立て、抗議し、改善しょーとするせんせのエネルギー、いつもながらリッパです!
次の新刊、待ってます~