今日は、朝のテレビ「日曜美術館・
石田徹也の世界」の衝撃から、たぶん、立ち直れないでしょう。
いつも通り、何気なく観たワケですが、頭のテッペンから足のつま先まで電流が奔りました。
その後、何もかもほっぽり出して、パソコンにへばりついて検索、とりあえず「石田徹也遺作集」なる画集をネットで見つけ、すぐに申し込んだ次第。
「日曜美術館」で採り上げられたくらいだから、私が今更大騒ぎするのも気が引けるってものですが、とにかく、こんなスバラシイ才能に出会えた喜びを、今はぜひ伝えたい。。。
ヒトが何に感動するかはそれぞれですが、私的には、今日のようなケースがけっこう多い。
自然の創り出す物にもモチロン感動しますが、ヒトの創造した物、その才能の輝きに出会う喜びは、すなわち、私の生きる喜びといえます。
彼の絵は、決して明るく楽しいものではなく、私たちが日常の中に置き忘れている不安や悲しみを、シュールな構成、写実的なタッチで描いています。
現代社会を観る彼の目は鋭く、思わずドキリとさせられますが、どこかユーモラスで暖かなのです。
今までの絵のジャンルの枠を越えて、ユニークで斬新です。
私も今日初めてその名を知り、作品を、画面を通してですが観た石田徹也の作品。
しかし、彼はもうこの世の人ではありませんでした。
石田徹也、 1973年静岡県焼津市生まれ、武蔵の美術大学を卒業後、精力的に創作活動に没頭していた矢先の2005年5月、31歳の若さで亡くなる。死因は事故死でした。
何ともやるせなくもったいなく、代われるものなら代わってあげたかった、というのが私のホンネです。
そーいえば、田中一村に出会った時も同じような気持ちになりましたが、ましてや石田徹也は31歳という若さ、これからの活躍とすぐれた才能を想うと・・・・・、残念です。
「魂を削って絵を描いた」という彼は、夭逝の天才かもしれませんが、やっぱり生きていて欲しかったです。
今夜の8時から再放送がありますので、興味のある方もない方も、ぜひ!ご覧ください。