この日京都大原の山々は、真っ白い雪の華が咲きました。
山全体が真っ白くなるのではなく、木々に白い華が咲いたようでした。
この冬は例年になく寒く、雪も多いのですが、その積もり方にもいろいろあることを知りました。
写真の腕前とカメラがもっとよければと、つくづくザンネンです!
尹東柱の詩の中から、雪の出てくるものを3編ご紹介します。
「ヌン」
ヌン(雪)が
まっしろにふり
ヌン(目)が
まぶしい。
1936・12(推定)
「雪」
昨夜
雪がこんもり降りつもった
屋根や
道や 畑に
寒かろうって
かけてくれたふとんさ
だから
寒い冬にだけ降るんだね。
1936・12
「便り」
姉さん!
この冬も
雪がどっさり降りました。
白い封筒に
雪をひとつかみ入れ
文字も書かず
切手も貼らず
純白のまま
便りを出しましょうか?
姉さんが行かれた国には
雪が降らないから。
1936・12(推定)
伊吹 郷訳 「空と風と星と詩」 影書房より