昨日ヒイゴ池湿原へサギソウを見に行った。
今年はあまりの猛暑にお盆以後外出も減り、ましてや写真を撮りに出ることもなかった。
それがふと、ヒイゴ池湿原サギソウの新聞記事が目に入り、どうしても行かずにはいられないのだった。
朝早くとはいかなかったが、10時前に家を出てヒイゴ池湿原へと向かった。
そして着くやいなや、去年一昨年と同じ道を辿って行った。
すると、小さい白い鷺の乱舞が目に飛び込んできたのだった。
ヒイゴ池湿原のサギソウを見るのは今年で3回目なのだが、私にとっては夏の終わりに見る白昼夢である。
でも今年の夏は、新型コロナウイルスや未体験の猛暑に見舞われ、なんとなく諦めていたのだった。
それが、昨年一昨年と変わらず多くのサギソウが湿原の上を乱舞するのを見て、幸福と感謝の気持ちでいっぱいになった。
遠くから見ると白い点々のようにしか見えない小さな花、それがこの猛暑を生き抜いて咲いている。
そしてその一つ一つは、まさしく鷺が羽を広げて空を飛ぶ姿をしているのだ。
何という奇跡、何という自然の造形の妙、今年もサギソウに会えたことに勇気をもらった気がする私なのだった。