先日、久しぶりに東町から本町通りを歩き、ふと蟲文庫を覗いてみた。
すると店主の田中美穂さんにお目にかかり、新刊を出されてませんか?と訊いてみた。
そしてこの「星とくらす」という本を知ることになったのである。
田中美穂さんの本は、実はこれが5冊目である。
このシリーズで言えば、「苔とあるく」「亀のひみつ」に次いで3冊目になる。
私的には最初に読んだ「苔とあるく」に魅せられ、続いて「わたしの小さな古本屋」を読んだのだった。
田中美穂さんは、倉敷美観地区にほど近い本町で、小さな古本屋をされている。
そのいきさつに関しては「わたしの小さな古本屋」に詳しく書かれている。
私が初めてその古本屋「蟲文庫」を訪れたのは8年前、その時「苔とあるく」をご本人から頂いたのだった。
それ以来、ちょこちょことはお邪魔しているのだが、今回はほんとうに数年ぶりというご無沙汰だった。
なので、この「星とくらす」が去年発売されていたことも知らなかったのである。
さっそく買って帰り、今ざっと一回なのだが読み終わったところである。
「ただ、星を見るのが好き」な、天文初心者のための理科エッセイ、というこの本、イラストと写真が多く、楽しく読みやすい。
「苔」にしても「亀」にしても、実は私にはあまり馴染みのないものだった。
でも、田中さんの本を読んで俄かに興味がわいてきたから不思議である。
今の私の愛読書といえば「星の王子さま」というくらい、実は何度も読んでいる。
でも、そのワリにはあんまり星を見ないし、星についても詳しくないのである。
一つには、早寝早起きなので、夜外へ出ないからかもしれない。
この本を手掛かりに、夜空の星をもっと見てみようかしらん?