「私の頭の中の消しゴム」のパンフレットを買うと、なかになぜか「泣いている天使」というとても
ステキな谷川俊太郎氏の詩とクレーの絵がのっていました。
クレーの絵も谷川氏の詩も大好きなので、帰り本屋により「クレーの天使」という講談社の
詩画集を見つけて買いました。
この詩画集は、クレーの描いた天使たちに谷川氏が詩をつけたすばらしい本です。
20篇くらいの詩のなかに「泣いている天使」もありました。
「泣いている天使」
まにあうまだまにあう
とおもっているうちに
まにあわなくなった
ちいさなといにこたえられなかったから
おおきなといにもこたえられなかった
もうだれにもてがみをかかず
だれにもといかけず
てんしはわたしのためにないている
そうおもうことだけが
なぐさめだった
なにひとつこたえのない
しずけさをつたわってきこえてくる
かすかなすすりなき・・・・・
そしてあすがくる
偶然ステキな映画と本に出会えました。