NHKEテレの100分de名著今月(2月)の本は、アドラーの「人生の意味の心理学」である。
昨夜第一回目の放送があり、珍しくリアルタイムで見たのだった。
また、テキストまで買い、一応ざっと読んでいた、という熱心さ?
講師が、アドラー心理学の日本での第一人者、岸見一郎氏なのも楽しみだった。
私がアドラーを初めて知ったのは僅か一年半くらい前、偶々読んだ
「嫌われる勇気」からである。その他岸見氏のアドラーにかんする本を2冊読んでいる。でも今回の「人生の意味の心理学」は読んでないので、まさしく、テレビde名著なのある。
昨夜は第一夜だったのだが、アドラー心理学の大筋の考え方が語られていたと思う。一つは個人心理学であること、もう一つは実践の心理学であること。アドラーは人間を二元論的に見るのではなく、分割できない全体として考える。また、実践することに非常に重きを置くのである。
フロイト、ユングと並ぶ心理学の三大巨頭の一人アドラーは、フロイトとは一時同じ研究会で活動しながらも、やがて意見の違いから決別することになる。フロイトの原因論に対するアドラーの目的論であったり、また、人間のパーソナリティを決定する要素をフロイトはリピドーに、アドラーは劣等感に注目した。
「嫌われる勇気」を読んだ時もそうだったが、アドラーの言葉には衝撃を受けつつも納得する。
世界はシンプルである、誰でも幸福になれる、人は変われる等など・・・
ただ、アドラー心理学を受け入れ易い人と受け入れ難い人はあるのではないか。
この世には何でも自分のせいにする人と何でも他人のせいにする人がいる。
前者は受け入れ易く、後者は受け入れ難いのではないか、と思う。
私は、たぶん、前者なので、なにしろ自分を幸福にするのは自分しかいないと信じるので、ある程度は受け入れられるのではないか、と思う。
これからの放送に期待してます!