先週は思わずインド映画を観てしまったのだが、実はこの韓国映画を観る予定だった。
そこで、今日はぜひにと「チャンス商会 ~初恋を探して~」を観に行った次第。
あの「シュリ」のカン・ジェギュ監督が描く、人生最後のラブストーリーってどんな映画なのか、と興味があったからである。
15年前に観た「シュリ」が、私に韓国映画の面白さを初めて教えてくれた、と言っても過言ではない。
チャンスマートで働く70歳の頑固な老人ソンチルは、ただ一人街の再開発に反対している。
そんなソンチルの家の向かいに、ある日、花屋のグンニムが引っ越してくる。
同じ年頃の美しいグンニムにソンチルはいつしか惹かれていくようになり、周りの後押しで逢瀬を重ねるようになる。
前半は、頑固なソンチルと彼に手を焼きつつも応援する周囲の人々の、暖かくも滑稽な姿が少々ドタバタ喜劇風に描かれる。
不器用なソンチルではあるが、まるで初恋をする少年のような初々しさが、なんとも微笑ましい。
ソンチルに親しげに接するグンニムという老婦人、そのやさしさがどこか謎めいてさえ感じられる。
・・・やがて私たちは知るのだ。最後まで観ないと分からないのが韓国映画だ、ということを。
そして、過去何度も体験した驚きを、思い出すのである。
先週は泣かなかったのに、今日は思わず泣かされました。
ドラマでしか観た事がなかったパク・クニョンさんとユン・ヨジョンさん、新鮮でした。
プロローグとエピローグの画面が何より印象的。
今までいろんな韓国映画を観てきて、久しぶりに心地よく泣ける韓国映画に出会った。
そして、またまた言いたい、韓国映画おそるべし、と。
(ネタバレ厳禁なので、この映画の良さが十分には伝えられず残念です)