昨日はどしゃ降りの雨の中、久しぶりに映画を観に出かけた。
インド映画が上映されることを知り、急に観たくなったからである。
昨日からシネマ・クレールで上映が始まったばかりの「マルガリータで乾杯を!」という映画。
インド映画は今年2本目、「パルフィ!人生に唄えば」以来であり、今一番素直に感動できる映画はインド映画ではないか、とさえ思う。
ただ、この映画にかんしては、また一段飛躍したとでも言うか、今までのインド映画では考えられないような斬新さ、なのである。
主人公は、脳性マヒで障がいを抱えた女子大生ライラ、けれど、明るく、前向きで、なによりひた向きに生きている。
19歳のライラにとって、恋愛やセックスは避けて通れない関心事である。
そんな彼女がニューヨークの大学に留学することになり、やがて親友と出逢い、一緒に暮らすことになるのだが・・・
ライラを誰よりも愛し、一番の理解者でもあった母親がガンに罹るという悲しい出来事もあるのだが、けっしてお涙ちょうだいの母娘映画ではない。
また、健常者と障がい者という区別さえ差別ではないかと思えてくる。
この映画は、あらゆる差別に対するノーであり、あらゆるマイノリティに対するエールを感じる。
キラキラ輝く瞳と笑顔がチャーミングなライラを演じたカルキ・コーチリンという女優さん、アッパレ!
ふと、韓国映画「オアシス」のムン・ソリさんを思い出したのだった。