まるで梅雨が明けたかのような暑さだが、湿度が高いのでさらに耐え難い。
こんな日は、どこかへ避暑に行くに限る。
ジムは昨日行ったので、今日は映画館へ避暑に行くことにした。
ネットで調べると、近場の映画館で「アリのままでいたい」という映画が上映されていた。
なんだか、夏休みのお子チャマ向けかとも思ったが、昆虫の映画らしく、昆虫がけっして嫌いではないので観に行った。
なんでも、栗林慧監督開発の世界初の「アリの目カメラ」で、しかも、3Dで撮影されたそうで、迫力満点である。ただ、私は時間の都合で、せっかくの3Dを2Dで見たので、3Dだとさらに迫力があった、と思う。
とくに、樹液をめぐって闘うカブトムシとクワガタの一騎打ちなど、手に汗握る決死のバトルである。厳しい自然の中で、熾烈な弱肉強食の生存競争が繰り広げられる昆虫たちの一生に、感動を覚えずにはいられない。
この映画で、私が一番見直したっていうか、愛すべきヤツだと思ったのは、カマキリである。カマキリは我家の庭でもよく見かけるお馴染みの昆虫なのだが、ナント!草原の名ハンターなのだった。
我家の猫が、カマキリにちょっかいを出しては、逆にカマで鼻面にパンチを食らい、スゴスゴと逃げ出したのも頷ける。
けれど、卵から孵った時200匹ほどいた幼虫のうち、何度も脱皮を繰り返し、羽根の生えた成虫になるのはほんのわずか、2~3匹らしい。
もし今度見かけたら、写真にでも撮って記念に残しておきたい気がする。
夏休み、アニメ映画もいいが、小学生からそれ以下の昆虫好きな、またそうでない子どもたちにも、ぜひ観て欲しいなと、たった一人で観に行った老人は思うのである。
そして、人類より遥か昔からこの地球上に生存していた昆虫に、想いを馳せて欲しいな、と。