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ひとりあそび


私がこの世に生きた証し
by fu-minblog
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「あん」

岡山では観られないのか、と思っていたら、岡山イオンシネマで上映されていた。
行くのは初めてなのだが、今日は雨の中観に行った。

うつくしく、かなしく、そして、生きる意味について、しみじみ考えさせられる映画であった。
「あん」_c0026824_1740216.jpg

物語は、春爛漫、桜満開の季節から始まり、同じ桜満開の季節で終わる。
その一年の間に、一人の中年のどら焼き屋の店主と、70代半ばの老女との出会いと、別れがある。

徳江はどら焼き屋で、あずきのあんづくりのアルバイトをするようになる。
しかも、どちらかいえば、彼女の押しかけアルバイトなのである。
でも、徳江の作るあんは店主の千太郎も驚く旨さで、どら焼きは評判になり、急に売れ行きが増す。

徳江のあんのつくり方は独特で、あずきの声を聴きながら、あずきと会話しながら心を込めて作る。
彼女にとっては、「この世にあるものは全て言葉を持っている」のであった。
しかし、彼女がかってハンセン病であったことが分かると、状況は一変する。

ここで初めて、私たちはこの静かな映画の、重いテーマに気づかされるのだ。
ハンセン病、すなわちライ病と呼ばれた病気が世間から負った、理不尽な仕打ちについて。
けれど、また私たちは知るのだ、教えられ学ぶべきは自分たちなのだと。

「私たちはこの世を見るために、聞くために、生まれてきた。
だとすれば、何かになれなくても、私たちには生きる意味があるのよ」

甘党でなくても、どら焼きが無性に食べたくなります。
by fu-minblog | 2015-06-05 20:28 | 映画 | Comments(2)
Commented by hana at 2015-06-07 13:34 x
fuminさんの鑑賞記読ませて頂いたら観たくなりました。樹木希林さん全身ガンと発表されているのによく頑張れますね。河瀬監督の映画だとカンヌとか出品するかしら。
ミーハーですけど,永瀬正敏さん元小泉今日子の夫だった人よね。
Commented by fu-minblog at 2015-06-07 16:08
>hanaさん
「あん」は、カンヌ映画祭ある視点部門のオープニング上映に選ばれましたが、残念ながら受賞はしなかったようです。
記事にはおこがましいので書かなかったのですが、監督はもちろん、やはり樹木希林さんはすごいです。
この映画、主人公は樹木希林さん以外には考えられない、と確信します。
永瀬正敏さん(小泉今日子の元夫)、樹木さんの孫(モックンの娘さん)の内田加羅ちゃんもよかったです。
時間があったらぜひ、観てみてください。
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