ひとりあそび


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「トットひとり」

黒柳徹子さんの本を読むのは「窓際のトットちゃん」以来2冊目である。
一週間ほど前、何故か急に読みたくなったのである。
たぶん、夏目漱石の「門」以外に、何か読む本が欲しくなったからだと思う。
ほんとは誰かに借りたかったのだが、そんな人とてなく、買って読んだのだった。

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実は、予想に反して?読み応えのある、なかなかいい本だった。
涙が出るほど笑ったり、また、じーんとする箇所もあるのだった。
それは、たぶん、徹子さんが意図されたわけではなく、ただ正直に事実を書いてあるに過ぎない。

徹子さんは何時でも、真面目で、正直で、一生懸命なのである。
この本は、徹子さんの回想録であり、今は亡き大切な友人たちへのレクイエムである。
徹子さんを通して、向田邦子、森繁久彌、渥美清、沢村貞子等など・・・が、生き生きと甦る。

絵本を上手に読めるお母さんになろうとして、放送劇団に入ったという徹子さん。
実際にお母さんにはならなかったが、今はユニセフを通じて世界の子どもたち、特に恵まれない子どもたちのお母さん的存在である。

この本のタイトル「トットひとり」のひとりについて、私はハタと考えた。
このひとりは、黒柳徹子というヒトのユニークさ、天真爛漫さ、つまり、後にも先にもトットはいない、ただひとり、の意味ではないか、と。
失礼を承知で申せば、その希少価値はパンダにも匹敵する、と私には思えるのだった。

さいごに、私の大好きな映画「草原の輝き」とワーズワースの詩が出てきて吃驚もし、感動もした。

草原の輝き 花の栄光
再びそれは還らずとも
なげくなかれ
その奥に秘められたる力を
見出すべし

by fu-minblog | 2015-05-16 18:56 | | Comments(0)
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