アチコチから桜の便りが聞かれ、お花見シーズンもじきやって来る今日この頃。
上を見れば山の、下を見れば野の花が咲き出した。
急に世界が色づいて明るく華やかになるこの季節を、冬の間ずっと待ち焦がれていたのだった。

ああそれなのに、それなのに、私にとって春は受難の季節なのである。
その年によっても違うが、だいたい立春を過ぎた辺りからが要注意。
ほぼ毎年魔女の一撃(ギックリ腰)をくらってしまうのだ。
人は春には春の体になり、その顕著な場所が骨盤で、骨盤が開いていくらしい。
でも、わたくしめは骨盤が開き難く、また左右どちらかが動かなかったりするのである。

今年は大丈夫かと思って油断していたら、案の定腰痛に見舞われた。
今までとは違う症状で、しかも、魔女の一撃が無かったので筋肉痛か神経痛かも、と心配したがやっぱりギックリだったみたい。
昨日はサスガに落ち込んだのだが、今日はだいぶ良くなりホッとしている。
私は普段元気なぶん病気に対する免疫がなく、イザ病気になったら脆いような気がする。

ただ、まだ油断できないのは春風邪を引かないようにすることである。
思えば去年はマサカの春風邪を引いてしまい、ナント!全治一ヶ月以上はかかったと思う。
声が出なくなるという風邪で、元通り声が出るか本気で心配したものだった。
私は野口整体の信者ではあるが、「風邪の効用」にだけは疑問を呈したい。
とくに高齢者の風邪は、効用どころか命取りになるのである。

そんなわけで、一年で一番イイ季節かも知れない春が、私にとっては苦手な季節というわけである。
体ばかりか心も、どっかざわついて落ち着かず、ウツになったりするのである。
なので、春はご用心、ご用心!