ファッションというのは、早いもの(パリコレなど)だと季節が半年先までいってたりする。
そこまででなくても、だいたい一足はやく季節を先取りしている。
そんなわけで年が明け、一年で一番寒い寒中にはすでに春物の洋服が店頭に並ぶのである。
冬物のバーゲンの中に、そんな春物を見つけるとなぜか欲しくなるのが私の悪いクセ。
思わず衝動買いをしてしまう。
今年の春はヒツジならぬシマウマになりそうで、どうか鉄砲で撃たないでほしい。
今日は成人の日ということで、晴れ着を着た新成人も多いのだろうか?
でも、晴れ着も皆が一斉に着ると、それはもはや晴れ着ではなくなる。
私は制服というものを着たことがない。
大学はもちろん、小・中・高校と制服がなくずっと私服であった。
なので、制服を着た団体を観ると異様な感じがしてしまうし、たとえ制服ではなくても、他人と同じか同じような服装は断じて嫌なのである。
私は子どもの頃から、自分の着る服をいつも自分で選んでいた。
洋裁の得意だった母に、スタイルブックの写真の中から、コレといって指さす。
それが、カルダンとかディオールとかオートクチュールの洋服だったのだから笑える。
けれど、なんとなくそれらしき洋服を母は作ってくれたのである。
母の趣味ではない、女の子らしい可愛い服ではなく、シンプルで大人びた洋服を。
たまには、母好みのフリルや刺繍の付いた洋服も着るには着たが・・・
いくら制服がなく、しかも他人と同じが嫌いだといっても、高校の卒業式に目の覚めるような真っ赤な洋服を着た時は、サスガにちょっと気が引けた。
後ろの男子の、目が痛いなど言うのが聞こえたのだった。
それにもかかわらず、同じ過ちを息子の小学校の入学式でもしたのだから、ぜんぜん懲りてはいない。
そんな私が行きついたのが、イッセイのプリーツプリーズ。
ライバルは美輪明宏である?