今年はどうしたことか急に歌舞伎づいている。
しかも、ほとんど労せずして切符が手に入るのである。
今回も、切符が一枚余っているからと、ナント!南座の顔見世に誘われたのだった。
元京都人ではあるが、恥ずかしながら今まで一度も行ったことがなかった。
顔見世はおろか、歌舞伎にも全く縁も興味もなかった私なのだった。
そんなわけで、今回もこんぴら歌舞伎と同じく、好奇心と野次馬根性の顔見世初体験記?
顔見世興行は前半の夜の部、4時半開演

身動きとれぬ状態で入場を待つ間にパチリ


開演前に場内を興味シンシンでウロウロ

昼めし抜きだったので、隣の老舗のそば屋でにしんそばで腹ごしらえ
さて、肝心の歌舞伎なんですが、またまた予習しなかったのがアダとなり・・・
第一幕の仮名手本忠臣蔵は、始まってしばらくの間???という有様だった。
途中、松本幸四郎が出てきたあたりから、やっと舞台に集中するようになったのだが・・・
実はここだけのはなし、私は忠臣蔵も大石内蔵助も好きになれないヘンな日本人。
第二幕のお祭りは、江戸前の舞踊の粋と威勢の良さが小気味いい。
第三幕の鳥辺山心中は、筋はよく分かるけど・・・
第四幕の舞踊劇爪王は、幻想的な舞台で私的には一番よかった。
勘九郎、七之助兄弟の若さと美しさ、踊りの躍動感に思わず見とれてしまう。
前回歌舞伎を観て、歌舞伎とは大衆演劇だと実感したのだが、もちろんそれは変わらないが、そのワリに値段が高く庶民には少々行き辛い。
今回気づいたことは、歌舞伎は演目より役者を観に行くものではないのか、つまり贔屓の役者を。
そんなこんな、まだまだわたしは歌舞伎初心者なのだった。