フジテレビによれば「冬のソナタ」を超えた、という宣伝文句でした。たしかに、韓国での視聴率は超えたようですが・・・・・
交通事故、記憶喪失、不治の病、複雑な家庭事情、あからさまなイジメ、それらにもめげず貫き通す純愛等など、韓国ドラマのエキスがこれでもかというほど詰まったドラマ。面白くないわけはありません。おまけにあのチェ・ジウと人気NO.1のクォン・サンウの主演となればなおさらのこと。ただしクォン・サンウに関しては、当時は日本ではほとんど知られていない存在でした。
少々の無理など気にも止めない怒涛の展開。チェ・ジウもユジンの時と違いかなり感情表現も激しく、掴みあいのケンカや泣き喚くシーンなども多々あります。このドラマの成功は、私が思うに二つあり、一つはクォン・サンウの起用、も一つはハン・テファという役柄を配したことだと思っています。クォン・サンウはミスマッチ?の面白さで、ハン・テファというキャラは、もしこの人物がいなければ、実に平凡なドラマに終わったのではないかとさえ思います。
このハン・テファという役柄は、子供時代を演じたイ・ワンとシン・ヒョンジュンという実に個性的な俳優によってさらにインパクトの強いものになりました。「冬のソナタ」は初恋、「夏の香り」は運命的な恋と言うならば、「天国の階段」は究極の愛と言えます。そしてその究極の愛をジョンソに捧げたのは、他ならぬハン・テファなのでした。
韓国では憎にくしいイジメ役に、とびきり美人の女優を使うのにも驚きです。このドラマでもキム・テヒという韓国の若手女優ではピカ一の美人が、世にも恐ろしい悪女(母親よりはマシ)で出ていて、その勇気には感心します。ただなぜかイジメ役以後、活躍する女優が多いのも不思議です。ハ・ジウォンしかり、ハン・ジヘしかり・・・
私はこの「天国の階段」も実はオリジナルDVDで観たのですが、字幕がなくても気にならず一気に観終わりました。あまり深い意味などなく、ただ筋をおっていけばよいということなので・・・
白状しますと、一時かなりこのドラマにハマっておりまして、昨秋ソウルへ行った時ノコノコ地下鉄でロッテ・ワールドまで出向き、かの回転木馬にもモノレールにも乗らしていただきました。冬ソナロケ地ツアーも行かなかったのに!上の写真は珍しくその時自分で撮ったものです。
さて、「冬のソナタ」を超えたかと言えば、一般論としてはまだまだでしょう。なにしろ「冬のソナタ」はまさしく、初恋のよーなものだから。