この非常時にナンですが、映画「
ハーブ&ドロシー」を観に行った。
この映画は、クチコミで拡がったようで、私の
パソコンの先生が昨年末ツイッターで情報をキャッチ、シネマ・クレールで上映されることになり楽しみに待っていたのである。
佐々木芽生さんのドユメンタリー初監督作品である。
ごくフツーの市民が、アメリカの国立美術館に2000点以上のアート作品を寄贈した!、というウソみたいなホントの、現代のおとぎ話である。
郵便局員のハーブと、図書館司書のドロシー夫婦の趣味は現代アートのコレクション。
しかも、選ぶ基準は三つ。
1)まづ、自分が好きであること。
2)自分たちのお給料で買える値段であること。
3)1LDKのアパートに入るサイズであること。
とはいえ、借金もしたり、部屋の中は作品が溢れ、足の踏み場もないほど。
またその現代アートであるが、これがミニアムアートやコンセプチュアルアートという非常にマニアックなもので、シロウトにはそう簡単には理解できない。
その理由は、二人の斬新さと若い芸術家への愛情、そしてやはり値段的な問題もあったようである。
コレクターとしての二人の審美眼はすばらしい。
しかしその前に、すばらしい夫婦であり、二人の人生なのである。
ただの一点もコレクションを売らないという姿勢を貫き、いっさいお金には執着しない。
ただひたすら、現代アートのコレクションに邁進する二人は、実にチャーミングとしか言いようがない。
ほんに、う・ら・や・ま・しー!