今日、「石田徹也全作品集」がやっと届いた。
以前の「石田徹也遺作集」に比べて、掲載数も217点と多く、紙質も良く、色も透明でより本物に近いリッパな画集である。
自分の死後5年目に、こんな画集が出版されたことを彼は知る由もないのだが・・・
それとも、生前彼が描いた現実の向こう側から、ちょっとテレながらこちらを見ているだろうか。
「僕の絵を見て、笑ってる、怒ってる、悲しがってる・・・
そういう人が同時にいるのが理想。」
と彼は言う。
なので、私も黙って絵を見る。
ことばは、もう何もいらないのだ。
絵に意味を求めてはいけない。
解釈してもいけない。
なぜなら、絵はそれ自体で完成されており、ただテレパシーを感じるだけでいいのだ。
絵を見る。そして目を瞑る。
するとホラ、きっと聞こえてくる彼の声が。
「何かずーっと描いてて、描くのが僕だって思う。
描かないと僕じゃないような・・・」
あの衝撃の日からはや4年ちかく経ったのか、と思う。
その時からそれ以後の一部始終が、恥ずかしながらこのブログに記録されている。
石田徹也について、私はあまりに多く語りすぎたのかもしれない。
そして今、私は私の中の石田徹也の存在をあらためて見つめなおしている。