この映画はリアルタイムに映画館で観ているのだが、昨夜テレビで40年ぶりくらいに観た。
何度か放送していたのかもしれないが、なぜか観たことがない。
・・・なので、細部は記憶になかったりしたが、なにせラストのボニー&クライドが撃って撃って撃ちぬかれる衝撃的な映像はけっして忘れることはない。
今NHKBSでアカデミー賞受賞作品特集をやっていて、「俺たちには明日はない」も助演女優賞と撮影賞を受賞している。
ボニー&クライドという実話をもとにした男女の銀行強盗が主人公で、悲惨な結末へ向かってひた走ってゆくスピード感のあるストーリー、ラストばかりでなく、斬新で刺激的な映像は当時から注目されていた。
また、クライド役のウォーレン・ビューティ、ボニー役のフェイ・ダナウェイがあまりにカッコよく、銀行強盗であることを忘れて応援している自分がいたりするのだった。
特にこの映画でデビューしたフェイ・ダナウェイは、当時のファッションやメイクにも影響を与え、ひとつの流行を作ったように思う
私は、実は「草原の輝き」以来ウォーレン・ビューティのファンなのだった。
昨年末、「パブリック・エネミーズ」というジョニー・デップ主演のこれまた銀行強盗の映画を観たのだが、すぐに「俺たちに明日はない」を思い出さずにはいられなかった。
銀行強盗ではあるが、弱者からは金を奪わず、けっして仲間を見捨てず、ただ一人の女を愛し抜くデリンジャーは、クライドと通じるものがあったのである。
べつに銀行強盗や派手な撃ち合いがけっして好きなワケではないが、「俺たちに明日はない」は私にとって、かなり印象深い映画なのだった。