日本の秋の実りといえば、やっぱりこれでしょうか。
自宅のある山を下りると、道の両側は今、頭を垂れた稲穂がゆれている。
中にはまだシャンとした稲もあるが、きっと時期をズラしているのではないかと思う。
田んぼの合間に家がある、あるいは、家の合間に田んぼがあるパッチワークのような風景を、一番際立たせる今は季節である。
素人目には、今年も豊作みたいなんだけど・・・
稲といえばお米、お米といえばなぜか私は父を思い出すのである。
「日本人は米を喰わなあかん」といつも言っていた父を。
母が入院して一人になってからも、ほとんど毎日ご飯を炊いて仏壇に供えていた。
新聞を端から端までていねいに読み、しかも、一生眼鏡をかけなかった。(老眼にならなかった)
記憶力は私以上で、モーツァルトをこよなく愛した父。
すんません。不肖の娘は、やっぱりあんまり米を食べてません。