今やハーブと雑草に覆われている我家の庭、家を建てた当初はクローバーに覆われていた。
わざわざプロに頼んで、庭全面にクローバーの種を播いてもらったからである。
なので、今でもクローバーを見つけるとうれしく、なつかしくもある。
クローバーは白い花が咲いても、三つ葉の緑の葉っぱだけでも、十分うつくしい。
クローバーと同じくらい大好きなのが、エミリィ・ディキンスンのこの詩である。
この詩に初めて出会ったのは小学生のとき、エミリィ・ディキンスンのことをまだ詳しく知る由もない頃のことである。
ディキンスンの詩は、全て表題がつけられてないのだが、そのときは「夢」という題がついていた。
訳者が誰かも知らないが、母の読むある雑誌の扉に、シャガールの絵と一緒に載っていた。
その1ページは、強烈に私の胸に焼きついてけっして消えることはない。