ひとりあそび


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2007 韓国シネマ館

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今年2007年、映画館で観た韓国映画はたったの1本「夏物語」だけという寂しさ。
「あなたを忘れない」も映画館で観たのですが、日韓合作映画です。
このブログを始めてから、いえそれ以前からでも異例の事態です。
モチロン、日本で上映されなかったというワケではなく、近場の映画館で上映しなかっただけのハナシですが・・・

それにしても、この激減さはナンなのか?
韓国映画の集客率がそんなに悪いのか、韓流ブームがすでに終わってしまった証なのか?
たしかに、映画はドラマより観るのに手間ヒマばかりかお金もかかるので、影響は出易いのでしょう。
おかげで、観たいなと思っても遠くまで見に行けば別ですが、映画館で観るのは諦めて、DVD発売を待つしかありません。

そのDVDで、今年はなぜかキム・ギドク作品を、新作旧作含めて6本も観ることができました。
そしてどの作品もみな、それぞれに確かなテーマを持ち独特の雰囲気を醸し出し、ギドクワールドを堪能させてくれます。
一人の監督作品をこんなにたくさん、しかも短い期間に観ることはあんまり経験がなく、言ってみれば今年の韓国映画は、私的にはキム・ギドクに尽きます。

それから、寺脇研氏が一位にご推薦の「ペパーミント・キャンディー」を遅まきながら観たのですが、スゴイ映画でした。
韓国現代史を知る上で必見、また韓国映画の素晴らしさを再認識しました。
DVDを持ってないので、テレビ放送待ち望んでいます。
映画好きとしては、韓国映画を映画館で観る機会が増えることを、心から願わずにはいられません。
by fu-minblog | 2007-12-13 18:25 | 映画 | Comments(2)

「絶対の愛」

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キム・ギドク監督「絶対の愛」のDVDが届き、さっそく観ました。
いつものギドクワールドが展開されるワケですが、今回はセリフがありましたね~
過激さ、奇抜さ、そして一つのテーマを求心的に掘り下げてゆく手法にグイグイ引き込まれます。
ほかの誰にもマネできない、キム・ギドクならではの作品です。

原題は「시 간 」(時間)、時の流れとともに愛はうつろうのか。
全て変化するのが宿命のこの世に、何一つゼッタイは有り得ない。
ましてや、愛においては絶対も永遠も有り得ない。
それでも絶対の愛を求めた女の悲劇あるいは喜劇?

女は、恋人に飽きられることを恐れて自分の顔を整形し別人になるのだが、恋人は以前の彼女を忘れられない。
ヒトにとって顔とは何か、ということも同時に考えてしまう。
自分と他人を区別する一番簡単な目印である顔、顔を捨てることは自分を捨てることなのか?

ロケ地を選ぶのが上手いギドク監督、今回は彫刻公園なる場所が出てきたのだけど、実在するのかしないのか・・・
男女の愛を象徴する彫像が、印象的。
ハ・ジョンウをはじめ、イケメンの出演もあり、でした。
by fu-minblog | 2007-11-23 19:48 | 映画 | Comments(5)

ペパーミント・キャンディー

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私が過去に作られたまだ観ぬ韓国映画で、これだけはゼヒ観たい、と思っていた作品。
そのワケは、いつか紹介した「韓国映画ベスト100」の中で、寺脇氏がベスト1に挙げ絶賛されていた映画だから・・・
他人の評価をあんまり信じないヘソ曲がりの私ですが、こんなよい映画を見逃していたことを後悔するほど、見応えある社会派人間ドラマです。

私が選んだ韓国映画べスト10は、ほとんど自分の好みで選んだワケですが、好みとは別に、もしこの「ペパーミント・キャンディー」を観ていたら、やはり上位に入れたい。
なぜなら、物の価値基準というのは、たしかに、厳然とあるからです。
たとえそれが美などという抽象的なものであっても、美とは何かを考えてゆけば、ある程度の客観的答えは見つかるのです。

さて、この映画は、ある男の40歳から20歳までの人生が逆行して語られます。
つまり、私たちはまづ結果を見せられ、それへ至る過程あるいは原因を、遡って知ることとなります。
これは、現実の人生においてはあり得ないことです。
しかし、記憶についてなら、記憶はもともと時間を超越しているとはいえ、やはり新しい記憶から古い順に辿ることはよくあることです。
そーゆー意味でこの映画は、一人の男の記憶を写し出した映画、ともいえます。

1999年から始まり、3日前、5年前、12年前、15年前、19年前、そして20年前・・・
一人の男にとって、彼の人生の節目であったそれらの年は、社会にとってもある節目の年、大きな事件のあった年でもあった。あるいは、その逆でもあった。。。
この映画は、個人の人生が、彼の生きる時代と社会によって、どのように変えられていったのか、時代と社会に翻弄される人間の弱さ、悲しさを描きます。
しかし、それと同時に、人間には敢えて幸福ではなく不幸を選んでしまうような不思議な性癖があるような気がふとしたのは、私だけでしょーか。

1979年~1999年という韓国現代史については、ドラマなどでも垣間見たワケですが、そのどんなドラマよりもこの1本の映画は、多くを語っていると思います。
時間の長さや詳しい史実、言葉の多さを超えて、強く訴えかけるチカラがあります。
わずか2時間の映画の中に、一人の人間(その時代や社会も含めて)の20年間が、その恋、仕事、人生の全てが凝縮されています。

この映画は、知らなかったのですが、監督・主演俳優とも「オアシス」と同じメンバーです。
「オアシス」では、ムン・ソリ씨の演技におったまげましたが、この映画ではソル・ギョング씨の演技が鬼気迫る、って感じです。
モチロン、脚本も手がけられたイ・チャンドン監督のすばらしさは言うまでもありません。
このシリアスな映画で、実に重要な役を果たすのが純白のペパーミント・キャンディー、それは初恋の味にも似て、この男の人生のたった一つの爽やかな記憶、秘められた恋の思い出でもあります。
by fu-minblog | 2007-08-19 16:51 | 映画 | Comments(0)

私が選んだ 韓国映画ベスト10

まづ、台風で被害に遭われた方々に、こころからお見舞い申しあげます。
ちなみに、当地は昨夜通り過ぎたのですが、我家の樹が2本、ぶっ倒れておりました。
・・・それにもメゲず、昨日の続きで、韓国映画ベスト10を選んでみよー、など大胆不敵な思いつき。
とはいえ、なにせ総本数が少ないうえ、私の独断と偏見、きわめて偏食的色合いが濃厚です。

私が選んだ韓国映画ベスト10 『シュリ』から『夏物語』まで (順不同?)
1.イルマーレ
なぜこの映画がこんなに好きなのか、自分でも不思議なのだが、とにかく、この映画の全部が好き。
こーゆー時空を超えたファンタジー・ラブストーリーが好みなのだが、ほかに「リメンバー・ミー」「ラブストーリー」「バンジージャンプする」ect.と韓国映画には比較的多い。
その中でも、やはり、この映画が一番オシャレで詩的。
2.シュリ
私が観た初めての韓国映画。
とにかく、こんな面白い映画が作られていたのかと、ぶったまげてしまった。
南北問題を扱った映画、「JSA」「二重スパイ」ひろくは「ブラザーブッド」「タイフーン」などの力作・大作もあるが、私的にはこの娯楽大作が何といっても衝撃的。
3.オアシス
たとえ障害者であっても、人を愛する気持ちはある、なんて当りまえだのクラッカー。
私たち健常者には叶わぬ、純粋でひたむきな愛を見せつけられて狼狽する。
甘い同情や、中途半端な気持ちは消えて、学ぶべきは自分たちだと気付く。
ムン・ソリ씨の演技に圧倒されます。
4.魚と寝る女
キム・ギドク監督作品の中から1本選ぶとしたら、私はいちおう女なので、コレにしました。
実は、私的には「うつせみ」「弓」の方が好きなのだが、ギドク監督らしい、という点でちょっと無理したかな~
この監督のテーマは、結局、性を含んだ生と死なのか?
5.トン・マッコルへようこそ
アメリカ映画ではゼッタイに作れない、戦争映画。
トンマッコルという桃源郷を創造することによって、戦争の悲惨さ不条理さを観る人に強く印象付ける。
「どんな鳥だって、想像力より高く飛ぶことはできないだろう?」 寺山修司
6.王の男
映画ではあまり観ない時代劇の代表として。
歴史は勝者によって語られる、あるいは、支配者側から語られることが多い。
しかし、この映画はそうではなく、最下層の芸人の目線で、ある歴史的事件を見せ、語らせている。
ユニークな時代劇。
7.マルチュク青春通り
私が最初韓国版で観た時の題名は「マルチュク通り残酷史」、まさしく、青春残酷物語。
時代の残酷さと青春そのものの残酷性が合わさった感じ。
なぜか青春の純粋さと残酷さを描いた映画が好き。
そして、主人公は少女ではなく、少年が多いのはなぜなのか?
この映画のクォン・サンウはよかったです。。。
8.デイジー
ラブロマンスをもー1本入れるとしたら・・・
あまり当らなかった?みたいだけど、ガキではない、大人のサスペンス・ラブストーリーなのが好き。
ナゾめいたストーリー運び、たった3人の登場人物が複雑に絡み合う。
韓国映画のよさと、ヨーロッパの風景の美しさが相乗効果にはたらいた佳作。
9.おばあちゃんの家
私って柄にもなく、こーゆー映画にヨワイんです。
この映画のおばあちゃんと孫の演技は絶品です。(演技を超えた演技?)
しかし、こーゆーおばあちゃんは、一つの理想ではあるが、今や絶滅寸前?
10.ダンサーの純情
少々苦しまぎれ、かな?
キム・ギドク監督作品をもう1本入れよかとも思いましたが、根がダンス好きなもので・・・
ムン・グニョンちゃんの可愛さとダンス特訓の成果に敬意を表します。
相手役のパク・コニョン씨も、すっかり見直しました。
ダンスを扱った純愛映画なのだが、中国の朝鮮族、偽装結婚など、社会性もチラっと・・・

以上、最後のほうはチト苦しかった?
ヒトさまには何の意味も興味もないこと、、、、、お疲れさま!

   
    
by fu-minblog | 2007-07-15 14:58 | 映画 | Comments(2)

「韓国映画ベスト100」

「韓国映画ベスト100 『JSA』から『グエムル』まで」寺脇研著、という本を新聞で知ったのは今週の月曜日。
すぐにアマゾンに注文、金曜日まで待ったのに音沙汰無し。
仕方なく地元の大型書店に問い合わせたら在庫ありとのこと、すぐにアマゾンをキャンセルして
取りに行ったって次第。(気が短くてスンマセン)

寺脇氏は文部省のお役人だったのですが、若い頃から映画好きで、映画評論家としても活躍されるという変り種?
そんな寺脇氏が、仕事がらみで韓国映画及び映画人と知り合うことになり、あげく、韓国映画ファンになることに・・・
わずか3年ばかりの間に観られた韓国映画約250本の中からベスト100を、さらにベスト10を選ばれています。

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寺脇研氏が選んだ韓国映画ベスト10

 1位  ペパーミント・キャンディー
 2位  殺人の追憶
 3位  オアシス
 4位  悪い男
 5位  グエムル
 6位  復讐者に憐れみを
 7位  初恋のアルバム
 8位  力道山
 9位  トンマッコルへようこそ
10位  もし、あなたなら2




このうち、私は半分の5本(2位、3位、4位、5位、9位)しか観ておらず、韓国映画そのものも、観たのは全部で70本くらいだと思います。
この本には、ベスト100以外にも多くの映画の紹介や、韓国の歴史・社会・文化の解説も映画に準じて述べられていて、なかなか興味深いです。
ただ、私的には、ちと遅きに失した感はありますが・・・・・

最近は、トント新作韓国映画の上映がなく、映画ファンとしては寂しい限りです。
ドラマは、いちおう、卒業というかたちなのですが、映画は面白いのがあればぜひ、観たい。
この本読むと、見落としている名作がかなりあるみたいなので、ボチボチ観て行こうかな、なんて思う今日この頃です。
by fu-minblog | 2007-07-15 00:46 | | Comments(4)

キム・ギドクの世界 「魚と寝る女」

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キム・ギドク色の非常に色濃い作品。
ただし、かなりシゲキが強いので(失神者も出たとか)、気の弱い方にはオススメできません。
かく言う私も失神はしませんが、鋭利に尖ったモノ恐怖症なので、身体の芯がキリキリ痛かった。
なのに、なぜかギドクワールドに引き込まれ、惹きつけられてしまいます。

それは、キム・ギドク監督作品に共通する、人間の本質を見据える鋭い感性に魅かれるからです。
この「魚と寝る女」は、男性性と女性性、オトコとオンナの間に横たわる、深くて暗い闇のよーなものを強く感じさせます。
エロチックでありながら、人間の根源的エロスを、幽玄にあるいは象徴的に描くその手法は独特です。

幽玄にとは、たぶん、バックの景色が幻想的で墨絵のように美しかったり、湖に浮かぶ釣り船が現実とあまりにかけ離れているからでしょう。
象徴的とは、オトコとオンナのサガを、釣り針を使ってあらわしたりと・・・・・
この映画を観て、私はなぜか阿部公房の「砂の女」を思い出しました。
また、旧約聖書創世記第三章、アダムとエバのくだりを思い出したりもしました。

原題の「섬」 は島の意味。
島とは、水に浮かぶ釣り船のことなのか、はたまた、社会から孤立した空間を指すのか、あるいは・・・・・
ラスト、横たわるオンナの裸体の上に、陰毛のように置かれていたのは、オトコが身を隠した草に覆われた小さな島だった。。。。。

美しくもあり醜くもある人間を、幻想的な風景、斬新な映像、衝撃的なストーリー、最小限のセリフで描くギドク作品の数々、また機会があれば観たいです。
by fu-minblog | 2007-04-07 17:05 | 映画 | Comments(0)

キム・ギドクの世界 「悪い男」

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これはもー、援助交際なんてもんじゃなく、フツーの女子大生がアレヨアレヨという間に娼婦になっていた、というコワーイオハナシ。
そんなアホな、とは思いましたが、人生ナニが起こるか分からぬ、不条理なもんと心得て・・・

それもこれも、ある男、(チョ・ジェヒョン)に魅入られたのが運のツキ。
ちょっとした心のスキを突かれ、まんまとワナに嵌められてしまいます。
この映画の醍醐味は、そんな女子大生が抵抗しながらも、いつの間にか除々に除々に、娼婦として成長?してゆくところでしょーか?

セックスと暴力に塗れた地獄のような生活、たとえそれが社会悪だとしても、そこでしか生きられない人もいるのでしょう。
そして、どんな生活の中にも、それなりの生きる喜びを人は見出すのでしょう。

映画の題名であるそのものズバリの悪い男、しかし彼は彼なりのやり方で一人の女を愛したのです。
ある意味この映画は、ちょっと逆説的な、男の純愛映画といえます。
男の純情さと女の強かさが、かえってくっきり浮かび上がってきた気がしたのは私だけでしょーか。

主人公ハンギを演じるチョ・ジェヒョン、社会の底辺に生きる男の屈折した愛を、ほとんどセリフなしで表現、スゴイです。
もともと好きな俳優さんなのですが、キム・ギドク監督と組むと、一段と魅力的です。
女子大生から娼婦へとカゲキな変身を迫られたソナ役のソ・ウォン、キム・テヒ似の清純派の美人が、スゴミさえ感じさせる娼婦へと変わってゆくさまを熱演です。

キム・ギドク監督、画家を目指しただけあって、美的センスバツグン。
映像もキレイだし、色の使い方は画家なみ。
そして、たぶん監督の好みだと思うけど、エゴン・シーレの画集が実に巧みに使われました。
by fu-minblog | 2007-03-26 01:09 | 映画 | Comments(2)

キム・ギドクの世界 「サマリア」

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援助交際を扱ったこの映画は、これまでの作品とは違い、実はちょっと語りづらい。
キム・ギドク監督作品を観る時、一般の常識や価値観で観られない、むしろ、それらを疑い、問い直すよう迫られる。
だから、援助交際は全て悪、と単純に決め付けてしまえない、という事になってしまいます。

物事の善悪も、置かれた状況によって変わります。
たとえば、平和な世の中では、殺人は決して犯してはならない罪である。
けれど、戦争という状況下では、むしろそれは奨励される。
また、男女のセックスも、結婚という制度の中では許されるが、その外では、特に金銭が動く場合は犯罪になる、という具合。

さて、この映画は、1)바수밀다 (パスミルダ)、2)사마리아 (サマリア)、3)소나타 (ソナタ)の3部に分かれています。
仲良しの二人の少女は、一方が実行、一方が見張りと役割を決めながら、旅行費用を捻出するため、パソコンを使って援助交際を続けます。

しかしある日、取締りの警官から逃れようとして、一人の少女が窓から飛び降り、死んでしまいます。
友の死を目の当たりにしたもう一人の少女は、死んだ友の援助交際を消そうとするかのように、関係を持った男達に会い、抱かれ、お金を返してゆきます。
しかしその現場を、警官である少女の父親が見てしまい、事態は俄に凄惨な大人の現実へと・・・

とにかく、援助交際をする少女が、あまりに純粋で、罪の意識がなく、無邪気なので、悪いことをしているということを、つい忘れてしまいそうになるくらいです。
おまけに、死んだ友に代わって罪滅ぼしをしようとした少女の行為は、決して援助交際などではなく、ある意味聖らかであると言えるかも。
しかし、それは世間の、大人の価値観では、決して理解されるものではなかった。。。

援助交際という社会問題が、キム・ギドク監督の手にかかると、聖と俗、善と悪を超越したこんな残酷で美しい物語が出来上がるのでした。
by fu-minblog | 2007-03-25 13:58 | 映画 | Comments(2)

キム・ギドクの世界 「うつせみ」

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予想通り?ギドク・ウィークになってしまいました。
今朝もはよから、1年に1度も行かない、したがって行く度年会費を払うレンタルビデオ店に行き、キム・ギドク作品をあるだけ、といっても3本借りてまいりました。

実は私、このレンタルビデオ店が大の苦手、雰囲気が嫌なのと、あの殺人的大音響。
中島センセでなくとも、思わず ウルサ~~~イ!と怒鳴りたくなります。
でも今日ばかりはグッと堪え、手で耳を塞ぎつつ点内をウロウロ、他の物には一切目もくれず、ひたすらキム・ギドク作品を捜した次第。

そんなワケで借りたのが、「うつせみ」「サマリア」「悪い男」の3本。
実はさっそく、「サマリア」と「うつせみ」の2本観てしまったのですが、まずは私的に好きだった「うつせみ」から・・・

なぜ今までこんな面白い映画を見てなかったんかと後悔しました。
キム・ギドク恐るべし!
面白いってゲラゲラ笑うってイミじゃないけど、、、、、けっこう笑っちゃいました。
よその家を我が物顔に使う侵入者、これまたキレイ好きで、壊れた器械は直さずにはいられない几帳面?な性格、別に物を盗むワケではないので、ドロボーではない。

その彼がある日侵入した家で出会った人妻との、不思議な、儚い、夢のような逃避行。
けれど、やがて二人は引き離され、一人は罪人として牢の中へ、一人は夫の元へ連れ戻される。
しかし、まるで空間も時間も超えるようにして、二人は再会し・・・・・

主人公二人はほとんどセリフがない、というのもギドク監督らしい。
この映画を、青年と人妻のレンアイにのみ焦点を当てるのは正確ではない、と思う。
キム・ギドク監督のテーマは、次の言葉がよくあらわしています。

私たちが住んでいる
この世が
夢なのか現実なのか 
誰にも分からない

原題は「빈집」、空家というイミなのですが、邦題「うつせみ」は誰がつけたか知らねども、
褒めてつかわす!
by fu-minblog | 2007-03-24 19:10 | 映画 | Comments(0)

「弓」 キム・ギドクの世界

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1ヶ月ほど前この「弓」が上映されてたのですが、映画館が遠く、曜日と時間の折り合いが付かず観そびれてしまいました。偶然DVD化されてることを知り、即取り寄せました。
韓国映画の鬼才キム・ギドク、以前「春夏秋冬そして春」を観たきり、その後作品を観てませんでした。なかなか地方の一般の映画館では上映されず、ついDVDでの観賞になってしまいます。

不思議な映画です。
だけど、その幻想的な世界に吸い込まれてゆくような、魅力があります。

海に浮かぶ1隻の古びた漁船とその漁船に寄りそう一隻のボート。
漁船には一人の老人と少女が二人きりで住んでいる。
その二人きりの世界の平和を護っているのは一本の弓、武器としての。
そして二人の愛を奏でるのも同じ一本の弓、楽器としての。

老人は少女の17歳の誕生日に、少女と結婚しようと心に決め、着々と準備を進めている。
しかしその直前、釣り人として漁船にやって来た一人の青年に、少女は心を奪われてしまう。
老人は嫉妬に狂い、日にちをごまかして結婚を早めようとしたり、青年に弓を向けたりもする。
青年は少女を老人の手から救い出そうとするのだが・・・・・

ただ浮かんでいるだけの古い漁船は老人とのユメマボロシの世界
町へ出かけるとき使われる動くボートは、現実の世界への唯一のカケハシ
まるで、少女を現実へ連れ戻そうとする青年のように。
生命の源広い海を舞台に、老人の少女への想いをとおして、人間の愛の本質を鋭く問いかけます。

少女を演じたハン・ヨルム、時々10代の頃の宮沢りえを髣髴とさせ、ドキっとするほどエロティック。
老人役のチョン・ソンファン、初めてお目にかかった韓国隠れた名優です。
とにかくセリフが極端に少なく、字幕屋はさぞかし楽だったのでは???

低予算、早撮りが身上のギドク監督ですが、出来上がった作品は至極の名品です。
視覚と聴覚に訴えかける映画のチカラを再確認させてくれます。
映像は詩のようで非常に感覚的なのですが、そのテーマは深く、哲学的です。
私にはあの弓が、あるいは放たれた矢が、人間のリビドーのように思えました。

映画のラスト、監督のことば
ピンと張った糸には
強さと美しい音色がある
死ぬまで弓のように生きていたい

すっかりハマり、キム・ギドク全作品観たくなりました。
来週はギドク・ウィークになったりして。。。
by fu-minblog | 2007-03-23 15:10 | 映画 | Comments(6)


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