ひとりあそび


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村上春樹「職業としての小説家」

村上春樹の新刊エッセイ「職業としての小説家」が、行きつけの本屋にあるというので勇んで昨日買いに行った。そして、今朝から読み始めたら止まらなくなり、一気に読み終わったのだった。

c0026824_17215281.jpg


作者が、講演原稿を書くつもりで書いたというだけあって、とにかく読み易く、解り易い文章なのである。私は村上春樹の小説はけっこう読んでいるのだが、村上春樹本人についてはあまりよく知らないのだった。でも、今回この本を読んで、こんなにストレートに自分自身のことを語る作家だったのか、と驚いた。そして、とても好感を持ったのだった。

ただ、このエッセイは、これから小説を書こうとしている人には、殊の外親切な内容となっている。なので私ごときが読んでもとも思うが、世代的には近いので、同じ時代の空気が感じられて懐かしくさえあった。この本は、村上春樹が小説を書き始めた頃からのことが詳しく書かれているのだが、実は私はその当時のことはほとんど知らない。たぶん、私が読書から一番遠ざかっていた時期でもあったと思う。

日本文壇と距離を置き、あくまで個人として作家活動を35年間続けてきたその姿勢は立派である。私のような素人から見れば、今の作家と編集者のまるで共作者のようなベッタリの関係には違和感を覚えずにはいられない。また、芥川賞にも触れられているが、賞に拘らない村上春樹と、あくまで拘った太宰治との違いは、興味深かった。

乱読で、とにかく本が手放せない私だが、それでも、本なら何でもいいわけではない。村上春樹の新刊を並んで買うほどではないけど、やっぱり気になる作家の一人であり、新しい小説が出れば読んでみたい。また、旧作を読み直してもみたい。この本は私にそんな気持ちを更に強くさせたのだった。
by fu-minblog | 2015-09-16 18:54 | | Comments(0)

本ひでり

昨日今日と、寒いので家に引きこもっている。
そこで、ほったらかしていた本のレビューでもしてみんとて・・・

図書館で借りた本を何冊か読まずに返しておきながら言うのもナンだが、最近少々本ひでりである。
なぜか読みたい本がなく、読んでもあまり心にひびかない。


c0026824_11183049.jpgそもそも、この2冊の本を図書館から借りたのがまちがい?「動きすぎてはいけない」は、あまりに難解な文章にすぐに挫折。わざと解り難く書いてるんじゃないかとさえ思った。ネットで調べて國分功一郎の「ドゥルーズの哲学原理」の方が読み易いと知り借りた。たしかに、読み易く面白かったのだが、結局貸出し期間延長にも拘らず、完読できなかった。
ただ一つ、買わずに図書館で借りといてよかった、と思ったものだった。


c0026824_11402729.jpg実は上の本と並行して読んだのだが、J.D.サリンジャーの「フラニーとズーイ」(たしか昔は「フラニーとゾーイ」だった)。村上春樹の新訳がいきなり文庫で出たので買って読んだのだが、実は読むのは初めてである。
訳者村上春樹の「こんなに面白い話だったんだ!」という投げ込み特別エッセイが付いている。が、イマイチ入り込めない自分がいるのだった。ほとんど会話(議論?)によって成り立っていて、饒舌なのは「ライ麦畑でつかまえて」と同じなのだが・・・
つまり、「ライ麦畑~」ほどにはピンとこなかった、っていうか、とうとう私も青春文学?に感動できなくなったのかと、少々忸怩たる思いがしたのだった。


c0026824_1415815.jpgそこで歳相応?の本をと思い読んだのが「それからの納棺夫日記」。これがまた、「納棺夫日記」からの引用が多く、読んだ者としてはあまりいい気がしない。はっきりいって、「納棺夫日記」と内容的にあまり変わりがないのである。「納棺夫日記」がよかっただけに、ちょっと残念。
偶さかではあるが私も門徒のハシクレ、年2回ほどお寺での講和を楽しみにしている。

あまり熱意のない感想でアシカラズ。
なんかいい本ないか子猫ちゃん!
by fu-minblog | 2014-04-06 13:19 | | Comments(0)

「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」

予約したり並んだりはしないけど、たまたま本屋にあったらやっぱり買わずにはいられない。
何を隠そう、熱烈とまではゆかないが、それなりにファンである。
どれくらいか?というと、長編小説すべてと、あと短編、エッセー、ノンフィクション、翻訳を数篇読んでるくらい。
そんなファンにとっては、新刊がでるたび社会現象になるのは、不思議を通り越して迷惑である。

c0026824_11154670.png

じつは昨日の午後から読みはじめ、珍しく夜更かしして読み終わった。
「1Q84」はちょっとええっ!?と思ったが、こちらはいつもの村上ワールドというか、長さも適当。
しかも、「ねじまき鳥クロニクル」や「海辺のカフカ」より読み易く解り易い。
震災後の本ということで、何か新境地を期待するとそれは肩すかしを喰うことになる。

意外にも、この不思議なタイトルが、すべて意味があり物語の内容にかかわっている。
多崎つくる以外の登場人物にはほとんど姓に色が入っていて、文字通りつくるは色彩を持たない。
色彩を持たない多崎つくるは、自分が個性のない空っぽの人間であるかのように感じる。
巡礼の年とはフランツ・リストのピアノ曲集のことで、多崎つくるの巡礼の旅と重なる、という具合。

16年前自分の身に降りかかった突然の理不尽な出来事、死ぬことだけを考えた数ヶ月。
やがて死から生還した彼は、まるで別人のような相貌に変わっていた。
36歳になり、鉄道会社の駅舎の設計エンジニアとなった彼は、ある女性の「記憶は隠すことができても、歴史を変えることは出来ない」という言葉に触発され、過去に向き合う巡礼の旅に出る。
それは、真実と向き合う旅でもあった・・・・・

そして、「人の心と人の心は調和だけで結びついているのではない。それはむしろ傷と傷によって深く結びついているのだ。痛みと痛みによって、脆さと脆さによって繋がっているのだ。悲痛な叫びを含まない静けさはなく、血を地面に流さない赦しはなく、痛切な喪失を通り抜けない受容はない」ことに気付く。

今つくづく、村上春樹の本の感想って難しい~!って思います。
by fu-minblog | 2013-04-21 14:52 | | Comments(0)

「神の子どもたちはみな踊る」

c0026824_17335918.jpg村上春樹の本は、ある時期ほとんど読んだのだが、この本はなぜか読んでなかった。

連作「地震のあとで」と題され、表題作「神の子どもたちはみな踊る」ほか、全六篇の短編が収められている。

阪神淡路大震災後の1999年に書かれ、翌年出版されたものである。

表だって震災が描かれるわけではないが、それはまるで料理の隠し味みたいに作品を味つけている。

ここに登場する人々は、自ら震災に遭ってはいないが、目に見えない被災をしている。

中には「かえるくん、東京を救う」のような寓話みたいな作品もあり、思わず笑ってしまう。


本も、その時期と自分の気持ちを選ぶようである。

あれ以来、何冊かの本を読んではいるが、どれも何かしっくりこないのだった。

そして今、あらためて物語のチカラと村上春樹のスゴサを実感したのだった。
by fu-minblog | 2011-04-17 18:44 | | Comments(2)

「1Q84」で暮れた一日

昨日は行楽日和のいいお天気を横目に、「1Q84 Book3」を読んだ。
先日本屋へ行ったら平積みされていたので、連休用に買っておいたんである。
おかげで昨日一日、行楽地に行かずとも、物語の世界を彷徨い歩きスリリングな一日を過ごすことができたので、それなりに満足はした。

c0026824_10191058.jpg
しかし、あの結末(10歳のとき手を握り握られ恋心を抱いた少年と少女が、20年後再会を果たすという)に辿り着くために、なんと複雑怪奇な舞台装置が設えられ、なんと長~い物語があったことか!
おまけに、人が死に、あるいは犠牲になったことか!
特に、あの愛すべき?キャラ、牛河には同情さえしたくらいである。

オウム真理教を髣髴とさせるさきがけというカルト集団、空に浮かぶ二つの月、くうきさなぎやリトルピープル、マザとドウタ、あるいは、謎の老婦人と用心棒のタマル、あれらはいったい何だったのか。
モチロン、小説、あるいは物語というのは紆余曲折は不可欠である。それにしても・・・・・
ナンカ、Book4が出そうな悪い予感さえするのである。



村上春樹は地下鉄サリン事件後、その被害者と加害者側の人間に膨大なインタビューをしている。
そしてそれは「アンダーグラウンド」と「約束された場所で」として残された。
その時のインタビュー、あるいはオウム真理教や宗教に対する考えが1Q84に投影されたと思う。
しかし、私的にはその点にかんしては大いに期待はずれなのだった。

村上春樹という作家は、非常に個人的でオタクっぽい、と私は思っている。
狭い穴をどんどん深く掘ってゆくタイプで、しかもそこにあるのは社会というよりは人間の闇である。
「1Q84」あるいは村上春樹の本がなぜこんなに売れるのか、私には一つの謎である。
by fu-minblog | 2010-05-03 12:13 | | Comments(0)

村上春樹 それから

c0026824_10125997.jpg


今となっては近過去?になるけど、実は村上春樹をめぐる冒険は終わらなかったんである。
その後、手持ちの本を含めて、エッセーを主に初読再読までしたのだった。
モモに付き合って2階で過ごすことが多くなり、2階とはいえ寝室なのでテレビとてなく、あるのはCDラジカセだけ、本でも読むしかなかったってワケ。。。
おかげで?この夏は村上春樹をじっくり読むという心算が皮肉にも果たせることになった。

読み散らかした感があり、おまけに直後でもなく印象も薄れつつあるのだけど、こんなこともあった記録に、サクっと記事にしておこうと思い立った。
夕べ中秋の名月を見たからか、さいきんパソコンの機嫌がよく状態が安定しているせいか、たまたまヒマだからか、理由は定かではないけど・・・

小説は2冊「国境の南、太陽の西」と「スプートニクの恋人」を読んだ。
2冊ともラブ・ストーリーなのだが、例によって不思議な村上ワールドへ誘われることに・・・
私的にはギリシャを舞台にした「スプートニクの恋人」がよかった。

なぜか我家の本棚にあったエッセー3冊、「やがて悲しき外国語」「意味がなければスイングはない」「走ることについて語るときに僕の語ること」。
恥ずかしながら再読のハズがほとんど記憶にない有様、ひょっとしたら完読してないのかも・・・
「意味がなければ~」はマニアックなので今回も全部は読めなかったのだが、3冊の中では「走ることについて~」が一番面白かった。
あまり出さないこの作家のストイックな私生活、なぜ走るのかがストレートに語られていて興味深い。

さて、この7冊のなかで私にとって一番印象深かったのが「約された場所で」であった。
この本は地下鉄サリン事件の2年後出された、被害者への作者によるインタビュー集「アンダーグラウンド」に対して、加害者側のオウム信者へのインタビュー集で、アンダーグラウンド2のサブタイトルが付けられている。
もちろん、被害者の心情は計り知れないのだが、なぜオウム信者になったのかを知りたい気持の方が私は強かったのだった。

インタビューは、8人のオウム信者、あるいは、元信者にされているが、8人が8人とも地下鉄サリン事件当時は20代から30代、入信時点ではもっと若い。
そして、8人に共通するのが、彼らがきわめて真面目で純粋で、家庭にさしたる問題があるワケでもないが、何となく周囲とは何か違和感を抱き、生き辛さを感じていたようである。
しかし、それだけなら、私など多いに共感するものである。

ただ、どうしても理解できないのは、彼らがあまりにも早急に、そして簡単にオウムに入信、あるいは、出家までしてしまうことである。
そしてその中で、きわめて禁欲的質素な生活をしつつ、かって生き辛さ故に捨てた現世そのままの、しかも閉鎖的な社会に居続けられたかということである。

この本を読んで強く感じたのは、あんな絶対許されない事件をひき起こしたカルト集団の一人ひとりは、ごくフツーの、いえフツー以上に繊細な若者が多かったということ。
そして、そういう若者をオウムが、あるいは麻原彰晃がなぜ惹きつけたのかを私たちが理解しない限り、オウム事件的なものはなくならないのではないか、と思ったのだった。

これで村上春樹をめぐる冒険は、ほんとに終りです。
by fu-minblog | 2009-10-04 12:51 | | Comments(0)

村上春樹をめぐる冒険のおわり

c0026824_10271873.jpg

この1ヶ月あまり、村上春樹の未読の長編小説を新しい順に、途中短編集を挟んで読んだ。
さすがに以前読んだ本は再読しなかったが、これでほぼ主だった小説は読んだのではないか。
その一つ一つの詳しい感想を書くと本一冊分くらいになりそうなので止めるが、一口でいうと、マニアってほどではないが、けっして嫌いではないんである。

「ねじまき鳥クロニクル」は、長編の中でも一番長い。
長いが核となる話はすごくシンプルで、要するに、ある日忽然と姿をくらました(奪われた)妻を、主人公が実に粘り強い闘いの末、妻を奪還するのである。
その間、不思議な人物が次々主人公の前に現れるのだが、中でもノモンハン事件の生き残りという老人が現れ、彼が語る話しが実にリアルで、そこだけ別世界みたいだ。
ただ、ではこの小説全体との関連性はといえば、井戸くらいしか私には思いつかない。
現実に起こっていることなのか、主人公の意識あるいは無意識の中でおこっていることなのか区別がつかず、この小説自体があるいはひとつのメタファーなのかもしれない。

「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」は、かなり古く1985年の作品である。
けれど、私的にけっこう面白く、一気に読んだ。
世界の終りという死の世界のような章と、ハードボイルド・ワンダーランドという冒険活劇みたいな章が交互に描かれる。
そしてこの二つの世界は、主人公の中でやがて一つになってゆくのだ。
SFっぽいが、SFのように未来を描くというよりは、これもやはり、自分自身の無意識の世界を描いているのだと思う。
この交互に描く手法は最新作「1Q84」でも使われているが、内容的にはかなり違うようである。

村上春樹作品は、謎めいていてミステリーのようだが、ミステリーのように最後に謎が解かれてスッキリの快感はなく、いつも最後は肩すかしをくって欲求不満が残るかんじがする。
また、さっきも言ったがけっしてSFでもなく、ただ自分あるいは人間の深い深い闇の世界が広がるのである。
故に、読んで楽しいとか元気が出る小説ではけっしてない。

面白いのは、天吾、カフカ、ねじまき鳥と主人公の男性が実にマメマメしく家事をやり、自立していることである。
天吾とねじまき鳥は料理もよくする。(私はイタク反省した次第)
カフカは家出少年ではあるが、スポーツクラブへ行ったり、筋トレまでしたりする。
これは、規則正しい生活と身体トレーニングを欠かさない作者自身を垣間見るようである。
かっての小説家のイメージからほど遠い村上春樹であるが、その作品が全世界で読まれるワケもまた、日本的ではなくグローバル?なところかも知れない、と思ったりもする。
by fu-minblog | 2009-08-13 11:59 | | Comments(0)

村上春樹をめぐる冒険

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出版社や本屋のワナにまんまと嵌っている気もするが、あれ以来村上春樹ワールドをさまよい続けている。
それは、「1Q84」を読んで感銘を受けたというのではなく、むしろその逆で、私的には何か違和感のようなものが残ったからである。
・・・とゆうか、以前読んだ村上春樹の小説があんまり昔のことで、印象がかなり違っていたのだ。
そこでこの際、最近の作品を読んでみようと言う気になったのである。

最初に読んだのが「アフターダーク」、これはかなり好きな作品である。
人々が寝静まった深夜の闇の中、都会の片隅では孤独な魂だけが目覚めている。
そしてそれを、誰かが視線そのものになって、見つめている
まるで脚本のト書きのような文体が新鮮な中篇小説。

次が「海辺のカフカ」、これはすごく好きで、まさしく村上春樹ワールド全開って感じである。
世界でいちばんタフな15歳の少年は、私にとっては世界でいちばんストイックな少年でもある。
父なるものを殺し、母なるものを犯し、姉なるものを犯してまで少年は健気に生きていこうとする。
村上春樹の小説は、私にとってはシュールリアリズムの絵、たとえばマグリッドの絵を観ているような気がする。

偶然今夜NHKの番組でも採り上げられたのだが、最新作「1Q84」は村上春樹の新境地を開いた作品だということである。
でも、私的には「海辺のカフカ」の方がやっぱりいいな、と思うのだ。
これから他の作品も読む予定だし、この夏は村上春樹をじっくり読みたいと思っている。
一気読みもだが、一人の作家のまとめ読みもまた、私の読書傾向なのである。

今はただ、物語のチカラを信じたい。。。
by fu-minblog | 2009-07-14 20:57 | | Comments(0)

「1Q84」な週末

c0026824_0492735.jpgこの週末は「1Q84」三昧だった。
村上春樹の小説は「羊をめぐる冒険」から始まり、「ノルウェイの森」等古い作品は読んでいるが、最近はエッセーや翻訳しか読んでいない。
この最新作も、世間の騒ぎをヨソにいたってクールであった。
本は、別に急がなくても、自分の読みたい時に読めるんである。

それが先週たまたま本屋へ行くと、それまで影も形もなかったこの本が大量に平積みされていた。
最近は読みたい本がなく、ちょうど本ひでりでもあり、ついつい読む気になってしまった。
そして、読み出したら止まらなくなり、今週末2日間で一気に読んでしまったのだった。

一気読みは私の悪いクセもあるが、簡潔で読みやすい文章とやはり面白いからでもある。
その面白さは、ストーリー展開と、結末を早く知りたい推理小説を読むのに似ている。
さらに言えば、純愛あり、必殺仕事人まがいのハードボイルドあり、セックスあり、謎の美少女あり、オウム真理教を彷彿とさせるカルト集団あり、、、、、と、盛りだくさんなエンターテイメントなのである。

しかし、それがかえって、肝心の「1984」ではなく「1Q84」というパラレルワールドの必然性が解り難い気がしなくもない。
二つの月がある世界、くうきさなぎやリトル・ピープルの存在する世界こそ、まさに村上ワールドなのに・・・
一気に面白く読んだワリには、読み終わったら何が残るのか、ビミョー。
ただ、読書の醍醐味と物語にのめり込む楽しさを、久しぶりに思う存分味わわせてもらったのだった。


以前紹介した「正直書評」豊崎由美流に申せば、銀の斧・図書館で借りられたら読めばー?かも・・・
但し、当分先にはなると思うけどー
by fu-minblog | 2009-07-06 09:10 | | Comments(0)

「ポテト・スープが大好きな猫」

c0026824_17454438.jpg


猫ってマンガにはなるけど、猫の絵本は「長ぐつをはいたねこ」と「100万回生きたねこ」ぐらいしか知らない。
だからこの「ポテト・スープが大好きな猫」も、週刊ブックレビューで紹介されるまでは知らなかった。
紹介されたのは文庫本だったのだが、ハードカバーの大型本もあることが分かり、いろいろ迷ったあげく大型本にした。

この本は村上春樹がアメリカの本屋で偶然見つけ、表紙の絵がひと目で気に入り、買って帰りすぐに翻訳したそうである。
テキサスの田舎に住むおじいさんと年老いた雌猫のオハナシなのだが、「年取った雌猫好きの読者のみなさんにはきっと喜んでいただけるのではないか」と言っている。
私的には、猫好きの人、猫と長く暮らしたことのある人なら誰でもこの絵本にジンとくること請け合い。

私としたことが、不覚にもウルウルしてしまった。
猫と人間の着かず離れず、お互いに相手を尊重しあいながら、ちょっとシャイに、それでも深い愛情で結ばれている関係が、絶妙に描かれているのだ。
絵もモチロンいいが、じつに心温まるストーリーで、「ポテト・スープが大好きな猫」が大好きになってしまったってワケなのである。
by fu-minblog | 2009-02-12 17:53 | | Comments(2)


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