ひとりあそび


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タグ:キム・ギドクの世界 ( 16 ) タグの人気記事

「嘆きのピエタ」

この映画を観るのに、ナント!一年近くも待たされた。
でも、地元で観られたのだから文句は言うまい。

そんな待望の映画ではあるが、今私が何か言うとすればただ一言。
キム・ギドク、お・そ・る・べ・し!
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ギドクファンなので、ほとんどの映画は観ている。
その過激さは重々知ってはいたが、やはり打ちのめされるのだった。
いえむしろ、過激さがバージョンアップした気さえする。

十字架から降ろされたキリストの屍を抱く聖母マリア像、ピエタ。
その母の慈愛も、ギドクにかかるとこんな物語に、寓話になるのだと思い知る。
そのあまりにギドク的な映像(とくにラスト)に衝撃がはしり、そして感動する。

舞台は貧しい町工場が多く、おまけに借金とりたての容赦ない暴力シーンが多い。
だのになぜか、一コマ一コマの映像は美しく詩的でさえあるのは不思議。
また、この映画はセリフが少なく、字幕屋さんにとっては楽なオシゴトだったのでは?

キム・ギドク、まさしく鬼才のヒト。
by fu-minblog | 2013-07-27 18:41 | 映画 | Comments(2)

復活! キム・ギドク

今朝の新聞で、キム・ギドクの「ピエタ」がベネチア映画祭で金獅子賞(最高賞)を取ったことをはじめて知った。
何も知らなかったので驚くと同時に、熱烈なファンとしてはこんなにうれしいことはない。

キム・ギドクは以前にも、おなじベネチア映画祭で「うつせみ」が銀獅子賞(監督賞)に輝いている。
しかし、世界では認められながら、本国韓国ではあまり評価されていないようだった。

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しかも、「悲夢」以来3年間のブランクを、「アリラン」という映画で赤裸々に描いてみせた。
その映画を観て、私はただひたすら、キム・ギドクの復活を希わずにはいられなかった。

しかし、彼は見事に復活、いえ、既に復活していたのだった。
奇しくも、磔刑にされたイエスを抱くマリアを表わした「ピエタ」という映画によって、
イエス・キリストが復活したように。

とにかく、観るのが楽しみなんだけど、いつ観られるかそれがモンダイ。
by fu-minblog | 2012-09-11 16:41 | 映画 | Comments(0)

「アリラン」

キム・ギドク監督の映画は観たいがキム・ギドク本人を観たいとはべつに思わない。
しかし、この「アリラン」は、キム・ギドクが自分自身を執拗に撮り続けたドキュメンタリーである。

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もしこの映画が岡山シネマ・クレールで上映されることがなかったら、私も観ることはなかっただろう。
たとえ、一日一回の上映で、しかも夕方からの時間帯であったとしても、このマイナーな映画の上映を実現した浜田氏に感謝と敬意を表したい。

キム・ギドクの映画はほとんど観ていて、熱烈?なファンの私が観ずして誰が観る、と思った。
それでも、観客は私を入れて6名、開演間もなく1人の、途中からさらにもう1人のイビキの伴奏が始まったとはいえ。

「悲夢」以来3年間映画を撮らなかった、いえ撮れなかったギドクのありのままの姿が映し出される。
一人山小屋で暮らしながら自問自答を繰り返す日々、いったい何が彼をそこまで追いつめたのか?
キッカケは「悲夢」撮影中の事故らしいが、それだけではない、原因はもっと深い処にあるような気がする。

映画は、カメラに向って、観客に向かって、ギドクの悲痛な心の叫びが怒涛のように押し寄せる。
ギドクの映画そのままに超過激で、そういう意味では、ギドク健在の感すらするのである。
絵画的な映像も相変わらずだし、ただのドキュメンタリーではないいつものギドクの世界である。

韓国でより、世界でその才能を認められているキム・ギドク監督。
世界三大映画祭制覇という栄光が大きければ大きいほど、挫折もまた大きいのかもしれない。
こんな例はけっして少なくはなく、映画監督ではかの黒澤明氏も自殺未遂の経験がある。

栄光と挫折、上り坂と下り坂、それは大なり小なり、誰の人生にも付いて回るものである。
アリランといえば、ギドク監督の名作「春夏秋冬そして春」を思い出す。
最後の冬の章、監督自らが演じ、アリランの歌が流れ続ける強烈な印象。

この映画を契機に、それこそ二度生まれをして復活してほしい、と切に願うものである。
by fu-minblog | 2012-06-21 11:12 | 映画 | Comments(4)

キム・ギドクの世界 「悲夢」

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キム・ギドク監督の「悲夢」を、発売されたばかりのDVDで観た。
日本のオダギリ ジョーと韓国のイ・ナヨンが共演、しかもオダギリ ジョーだけセリフを日本語で喋る。
それがさして違和感がないのが不思議。
できたら、オダギリ ジョーの喋る日本語にも字幕が欲しかった?

この世は、夢のような現実と、現実のような夢の世界なのかもしれない。
映画は、ある人間の見る夢がそのまま別の人間の現実となる、というコワイはなしである。
しかも、夢を見るオトコはかっての恋人を忘れられず、夢を行動に移すオンナはかっての恋人を憎んでいる。
オトコはオンナのために、夢を見ないように、眠らないようにしようとするのだが・・・

眠りも夢も自分の意思ではコントロールできないものである。
けれど、人間は人生の1/3くらいは眠っており、眠りの中で夢を見る。
私たちには、起きて目覚めている自分と、眠りの中の無意識な自分がいる。
この映画は、そんな眠りや夢や無意識の意味を、あらためて考えさせてくれる。

次々と斬新なアイディアを映像化するキム・ギドク監督。
中でもこの作品は感覚的で、一編の詩のようである。
少々エグイ場面もあるが、ラストの蝶を使ったシーンは珍しく?うつくしい。

オダギリ ジョーは、今まで何本か観た中で、私的には一番よかった。
キム・ギドク監督は俳優の個性を引き出すのが上手いな、といつも感心する。
そして、相変わらずロケーション選びと美術的センスの良さはバツグンだと思う。
by fu-minblog | 2009-08-30 18:21 | 映画 | Comments(4)

キム・ギドクの世界 「ブレス」

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キム・ギドク監督「ブレス」のDVDが発売になり、ギドクファンの弱みでつい観たくなった。
一度観た感想は、、、、、イマイチだった。
実は、前作の「絶対の愛」もあんまり好きな作品ではない。
こんな映画キム・ギドク以外は作らないだろう、という意味においてはギドク作品らしいのかもしれないが・・・

初期作品のような緊張感が感じられないのと、思いつきの面白さや奇をてらうようになると、作品は堕落する。
ストーリーは死刑囚と人妻の純愛、それも笑っちゃうくらいアブノーマルな、と言ってしまえばそれまでである。
ブレスというタイトルにこだわれば、やっぱりもっと深い意味を探りたくもなる。

ブレス、すなわち息は生と死を分けるものである。
生きるとは息をしていることであり、死ぬとは息をしなくなることである。
この映画を観て、そんな当たり前のことを思い出す。
あるいは、息をしているだけの生なら死んだほうがマシだ、と大人を睨みつけていた十代の自分を思い出す。
また、男女の接吻は死から生へと蘇らせるmouth to mouth の人工呼吸を連想させる。

キム・ギドク監督は、ロケーション選びが巧みなのだが、キャスティングも上手い。
今回死刑囚役の台湾俳優チャン・チェンも、自ら命を絶とうとする死刑囚を、突然現れた女によって生へと引き戻され戸惑う死刑囚を、セリフなしに熱演。
韓国俳優とはまた一味違う、端整でクールな表情がいい。
あと、狂気さえ感じさせる人妻役のチマ、浮気を悔いて妻を取り戻そうとする夫にハ・ジョンウと、役者揃い。

なんのかの言ってもやっぱり観てしまうキム・ギドク、魅力あるのは事実です。
by fu-minblog | 2008-12-07 14:38 | 映画 | Comments(3)

キム・ギドクの世界 「鰐~ワニ~」

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昨夜シネフィル・イマジカでキム・ギドク監督の「鰐~ワニ~」が放映された。
この映画がテレビで観られるなんて思ってもみなかったので、ホントうれしい!
キム・ギドク作品はほとんど観ていて、DVDも何枚か持っているのだが、この「鰐~ワニ~」は観ていなかった。
キム・ギドク監督長編デビュー作である1996年のこの作品、当時の衝撃が窺える、過激で前衛的な映画である。

過激ではあるが、映像の美しさ、全体を覆う詩情、底辺に流れる暖かさが、私たちを不思議な世界にグイグイ引き込んでゆく感じ。
荒削りではあるが、キム・ギドク色が色濃く出た傑作だと思う。
ただし、賛否両論、好き嫌いのはっきりした作品かもしれない。
私は、期待した通りというより、期待以上で、最近の作品より好きかも・・・

漢江の橋の下で少年と老人と3人で暮らすワニとよばれる浮浪者は、川に身投げした人間の金品を奪って生活している卑劣で凶暴な男である。
ある日、一人の若い女性自殺者の命を助けるのだが、彼女はどんなにワニに暴行を受けても、なぜか出て行こうとしない。(ナゼと問うナカレ)
4人の不思議な共同生活が始まるのだが、やがてワニは次第に彼女に惹かれてゆく・・・・・

暴力でしか自分の気持を表現できない粗暴で不器用な男の、けれど純粋な愛情を描いたこの作品は、やがて「悪い男」へと発展したのではないかと思わせる。
主演は同じチェ・ジェヒョンなのだが、若い分顔も体もシャープ。
暴力、暴行、またラブシーンも多いのだが、ぜんぜん抵抗感がないのはギドクファンの身びいき?

思うに、キム・ギドク監督はどーも水が好きみたい。
今までの作品の中でも、「魚と寝る女」「春夏秋冬そして春」「弓」等など。
・・・と書いて気がついたのだが、私が買ったDVDばかり・・・
実は私もどーも水が好きみたい、生命の源の。。。

今月の他のギドク映画についてはコチラ
by fu-minblog | 2008-11-12 17:37 | 映画 | Comments(4)

久しぶりに 「キム・ギドクの世界」

スカパーのベーシック映画セットに加入しているワリにはあんまり観てないのですが、今月シネフィル・イマジカでキム・ギドク特集をしているのを知り、まだ観てない2本を録画しておきました。
シネフィル・イマジカは、なかなかよい映画を放送するので、私的にはお気に入りです。

今回録画したギドク作品は「受取人不明」&「コースト・ガード」の2本です。
この2本は今回はじめて観たのですが、たまたま2本とも、朝鮮戦争による南北分断という、今なお韓国が抱える重い問題を鮮烈にあぶり出しています。

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「受取人不明」 2001年
自分と子供を基地の町に置いたままアメリカへ帰国した兵士に、受取人不明で返送される手紙を書き続ける母と、その母に対する愛憎に苦しめられる一人の若者。
米軍基地は、そこに暮らす住民、特に若者たちに否応なく暗い影を落としている・・・
しかし、これは韓国の問題ばかりではなく、私たち日本の問題でもある。

ギドク映画でお馴染みのチェ・ジェヒョンはモチロン、アメリカ兵とのハーフである若者を、怒りと悲しみに溢れた演技でヤン・ドングンが演じきっている。
最近のギドク作品に比べると、いろんな要素が多く、ストーリーも複雑で、まるでアクションペインティング絵画を観るようであった。

「コースト・ガード」 2002年
南北軍事境界線近くの海岸に徴兵で配属された兵士が、スパイと間違って一般人を射殺した事件をキッカケに起こる悲劇。
当の兵士ばかりか、被害者の恋人、そして部隊の隊員までもが、精神に異常をきたしてゆくコワサ。
無邪気にボール遊びに興じる姿との対比が、あまりにも切なく悲しい。

狂気に落ちて行く兵士を、あのうつくしいチャン・ドンゴンが顔に泥まで塗って熱演。
実際、5年間も軍隊生活を経験したキム・ギドク監督のこの映画は、鬼気迫るものがある。
兵役が国民の義務である国の青年たちは、やはり、不幸である。
およそこの世で、軍隊ほど非人間的な組織はないのだと、あらためて思う。

このシネフィル・イマジカのキム・ギドク特集は来月もあるようなのでファンとしては楽しみです。
by fu-minblog | 2008-10-24 23:49 | 映画 | Comments(4)

「絶対の愛」

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キム・ギドク監督「絶対の愛」のDVDが届き、さっそく観ました。
いつものギドクワールドが展開されるワケですが、今回はセリフがありましたね~
過激さ、奇抜さ、そして一つのテーマを求心的に掘り下げてゆく手法にグイグイ引き込まれます。
ほかの誰にもマネできない、キム・ギドクならではの作品です。

原題は「시 간 」(時間)、時の流れとともに愛はうつろうのか。
全て変化するのが宿命のこの世に、何一つゼッタイは有り得ない。
ましてや、愛においては絶対も永遠も有り得ない。
それでも絶対の愛を求めた女の悲劇あるいは喜劇?

女は、恋人に飽きられることを恐れて自分の顔を整形し別人になるのだが、恋人は以前の彼女を忘れられない。
ヒトにとって顔とは何か、ということも同時に考えてしまう。
自分と他人を区別する一番簡単な目印である顔、顔を捨てることは自分を捨てることなのか?

ロケ地を選ぶのが上手いギドク監督、今回は彫刻公園なる場所が出てきたのだけど、実在するのかしないのか・・・
男女の愛を象徴する彫像が、印象的。
ハ・ジョンウをはじめ、イケメンの出演もあり、でした。
by fu-minblog | 2007-11-23 19:48 | 映画 | Comments(5)

「キム・ギドクの世界 野生もしくは贖罪の山羊」

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映画の正しい観方があるとすれば、やはり、監督で観る、ではないだろうか。
なぜなら、映画は監督のもの、だからである。
とはいえ、映画によって様ざまであり、最近のように見る側はモチロン、作る側もスターの演技力というよりは人気にあやかる、ってことも少なくはないが・・・
ちなみに、私もタマにそーゆーこともあるし~

キム・ギドク監督に関しては、いつも正真正銘監督メインの正しい?観方をしている、と断言できる。
それほど他の監督にはない、強烈な個性の持ち主である、と言える。
先日来、キム・ギドク作品を続けて観たあと、前から知りながらも買う決心がつかずにいた「キム・ギドクの世界 野生もしくは贖罪の山羊」なる本を思い切って読んでみた。

だいたい、一韓国映画監督の本が、しかも日本で発行されること自体、異例だと言えるだろう。
買うのは、私のようによほどの物好きらしく、届いたのは2005年4月1日初版本であった。
付記によると、この本は2003年9月に刊行された韓国版を、約半分に縮めた日本編集オリジナル版、ということである。
韓国版がいかに大冊であるかということで、その扱いには正直驚かされる。

なぜなら、キム・ギドク監督および作品が、韓国社会で受け入れられてるかと言えばけっしてそうではなく、むしろ外国で認められ、高い評価を得ているのだ。
特に、04年ベルリン国際映画祭で「サマリア」が最優秀監督賞に当たる銀熊賞を受賞、同年ヴェネチア国際映画賞で「うつせみ」が同じく最優秀監督賞にあたる銀獅子賞を受賞、世界3大映画祭制覇まで残るはカンヌのみである。

キム・ギドク作品については、私もこれまで何度も触れてきたのでここでは省くが、その生い立ちや経歴も、作品と同じく異端であると言える。
ただ、その生い立ちや経歴が、作品に影響を与えたことは事実だとしても、観る者は純粋に作品だけを観るべきだ、と私は常々思っている。
それは、映画に限らず、美術品、工芸品、生活雑貨の類まで同じである。

セリフが極端に少ないキム・ギドク作品、けれど監督自身の口から出ることばは雄弁で多彩である。
★ ひとりの人間が世の中に生まれることは、宇宙の始まりである。
★ 志があるなら、がむしゃらに始めてみてはどうだろうか?この私のように・・・・・
★ 映画というものは、どんな表現手段よりも、無限大の表現を可能にする。
★ 絵を描く時間と、絵を通して思索する時間が無かったなら、私は監督になれなかったと思う。私の映画の出発点は絵なのだ。
★ 私の趣味は、相変わらず人を知ることなのだ。興味深い人たちに、いま一歩、歩み寄りたいのだ。
ect・・・・・
by fu-minblog | 2007-09-17 17:12 | | Comments(0)

キム・ギドクの世界

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今週の月曜日から、3夜連続鬼才キム・ギドク作品を堪能しました。
私の実感としては、キム・ギドク監督の映画は文学的ではなく絵画的だなぁ~と思います。
なにしろ、「悪い男」も「春夏秋冬そして春」も、セリフが極端に少ない。
「サマリア」が比較的セリフが多い方でしょーか。(それでも他の映画に比べると寡黙)
私は、モチロン、以前に3本とも観ていて、「春夏秋冬~」はDVDも持っているワケです。
それでも、見入ってしまうのはなんでなのか?

キム・ギドク作品は、シチュエーションの設定がかなり重要な部分を占めていると思われます。
「春夏秋冬~」のように、まるで水墨画のような美しい景色も、「悪い男」の原色に彩られた娼婦街も、監督にとっては同じ舞台装置の一つに過ぎない。
そして、そこは現実ではない別の世界であり、そこで生きる人々も、そこで繰り広げられるドラマも、けっして現実のものではない、寓話のようです。

キム・ギドク作品は、その1本1本に人間のある本質を究極的に掘り下げてゆく、みたいなところがあります。
たとえば「悪い男」では、知性や理性を超えたオトコとオンナの愛と憎しみが、情念的に描かれます。
そこに、常識や善悪では測れない、男女の性愛の深さと不可思議さがあり、面白さがあるのでは?
また「春夏秋冬~」は、仏教をベースに人の一生を春夏秋冬の四季になぞらえ、聖でも俗でもない、あるいは聖と俗を併せ持った人間の姿が描かれます。
「サマリア」は、聖書のサマリア人が由来の、キリスト教の視点で人間の罪と罰を描いています。
身体は売っても心は清らかな少女と、娘を愛するあまり罪を犯す父親、人間は結局、神や祈りに救いを求めるしかないのでしょーか。

実は今、隣の市でキム・ギドク監督の「絶対の愛」が上映されています。
ところが、ナント!上映時間が夜の9時から1回きり・・・
片道車で約1時間くらいかかるので、サスガの私もよー行きません。
DVD発売を待たせていただきます。
by fu-minblog | 2007-09-13 01:06 | 映画 | Comments(0)


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