今日「きっこのブログ」を観にいったら、「
ずぶぬれて犬ころ」という句が目に飛び込んだ。
昨日(正確には一昨日)の記事なのだが、ドキっとして、そのあと胸がキューンとなった。
そして、今から3年前に買った1冊の本と、住宅顕信という一人の俳人のことでアタマがいっぱいになった。
私はきっこさんと違い、俳句はまるでシロウトで、まったく素養がない。
芭蕉とか子規以外で知ってる俳人は、山頭火とこの住宅顕信くらいなものである。
そしてこの山頭火と住宅顕信の俳句は、どちらも自由律俳句というところが、私的には取っ付き易い。
ホントは顕信は尾崎放哉という自由律俳人に心酔していたようだが、恥ずかしながら私は知らない。
住宅顕信:(1961年~1987年)
白血病のため、たった25年の短い生涯を終えるが、さいごの闘病生活の僅か3年の間に、約300句の煌く星ような句をのこす。
きっこさんも言われてるように、顕信が私たちと同時代を生きた人間であった、ということが、彼の俳句がなおさらグッと迫ってくる理由である。
おまけに、ナナナナナント!私は彼が生まれ、生き、そして亡くなった岡山という土地に当時も今も暮らしている。ひょっとしたら、どこかで出合ったかも知れない場所に・・・
そんなこんな、地元だからか、何冊か並んだ本の中から、この「夜が淋しくて誰かが笑いはじめた」住宅顕信 全俳句集全実像、という本を買って読んだのだった。
きっこさんが選ばれた17句の中では
若さとはこんな淋しい春なのか
気のぬけたサイダーが僕の人生
ずぶぬれて犬ころ
などが私は好きですが、ほかにもいっぱいあり、ありすぎて選ぶのを断念。。。
とにかく、今日は一日中顕信がアタマから離れず、今夜は、この本をも一度読み返そうと思います。
きっこさんに感謝しながら・・・・・