当地は昨日やっと猛暑から解放され、一息ついたってところである。
それにしても、今年の夏ほど暑さが応えたこともないのではないだろうか。
午前中は何とか我慢できても、午後になるとエアコンなしではいられない。
夜は、これまでも寝室だけは冷やしておいたのだが、今年はタイマーが切れると暑くて目が覚めた。
仕方なく、おやすみモードで寝ても、なぜか夜中に目が覚めるのだった。
おかげで、慢性的な睡眠不足状態がずっと続いた。
ただ一つ、夜中に目が覚めても、時間つぶしには困らなかった。
それは、偶々オリンピック年だったからで、何かしらライブの中継をしていたのである。
オリンピックはおろか、普段スポーツの中継をまず見ないのだが、おかげで、今までで一番リオオリンピックをよく見たのではないだろうか。
何といっても、私にとってこの夏一番のサプライズは、ほくろと5匹の子猫たちである。
ほんの気まぐれでノラ猫にエサをやったことが、思わぬ結果を招いてしまった。
ただ、一つ分ったことは、我家は要するに彼らにとっては食事処にすぎないということ。
ねぐらは別の場所にあって、夜には帰って行き、子猫も来たり来なかったり・・・
試行錯誤の結果、無理に馴れさせようとはせず、淡々とあるいは粛々とエサをやるのみ。
猫というのは、たとえ飼い猫であっても、野生を残しているところが魅力だと私は思う。
けれど、ほくろに出会って初めて、猫の真の野生のチカラを思い知ったのである。
私は今、堀文子さんのモットー「慣れない 群れない 頼らない」を思い出す。
ほくろはここまで、たった一匹で子猫を産み育ててきた。
エサをやる私にも、けっして媚びることも馴れることもなく、いつも毅然としている。
ときどき、ほくろの周りを5匹の子猫が取り囲んだり、子猫どうしがじゃれ合っている。
それはまるで聖母子像を見るようである。
そんな光景が見られるのは、私にとって至福の時間なのである。
たとえどんなに猛暑でも、自然はちゃんと秋の準備をしていたのである。
インスタグラムのおかげで写真は残りました。