昨日は演劇の開演が午後も遅めだったので、午前中もう一ヶ所くらいとつい、欲張った。
そこで、あべのハルカス美術館で開催中の「ピカソ、天才の秘密」展へ行くことにした。
ピカソの絵は今までもいろいろ観てはいるが、「青の時代」「バラ色の時代」の油彩が多く観られるのは珍しいという。
とはいえ、友人たちとは別行動だったので、大阪は東京よりも不慣れな私が一人で初めての場所に行くのは少々心細かった。
何より、開演時間に間に合わなかったら元も子もないのである。
そんなわけで、あんまり落ち着いては観られなかったが、天才ピカソはやはり天才だった?
「青の時代」「バラ色の時代」は20代前半なのだが、それより若い10代の少年時代の絵の上手さには、改めて脱帽する。
そして何より、ピカソの人間性、人や社会への鋭敏なまなざし、とくに弱者に対する暖かいまなざしがつよく感じられる。
それらがやがてゲルニカのような作品につながってゆくのではないだろうか。