昨日は映画の後、岡山県立美術館へ「自由になれるとき・現代美術はこんなにもおもしろい!」という展覧会を観に行った。
名前を知ってる作家知らない作家、あるいは目にしたことのある作品したことのない作品など、作品はバラエティに富み、現代美術の多様性を目の当たりにする。
キャンバスに絵具で描かれた2次元の古典的な絵を観慣れた者にとっては、難解でグロテスクでさえある現代美術の作品たち、それらはある意味、観る哲学ともいえる。
けれど、考える哲学ではなく、感じる哲学なのである。
じつは、この展覧会に行こうと思った理由の一つは、草間彌生の古い作品を観たかったからである。
上のパンフレットにも使われている「金色の椅子のオブジェ」ともう1点「無限の網」である。
1961年作という無限の網は、黒字に赤い線で無限の網が描かれていて実にうつくしい。
私はこの時代、アメリカ時代から初期の草間の作品が一番好きである。
独断と偏見のなにものでもないが、最近(ここ10年くらい?)の作品は私的には評価はひくい。
それよりなにより、テレビのドキュメンタリー番組で観る彼女は、痛々しくさえあるのである。
「無限の網」という草間彌生の自伝を読んだのはだいぶ前のことになるが、美術家としての才能ばかりか、文章力にも感心した覚えがある。
今なお衰えないバイタリティには敬服するが、その裏にある繊細な心は人一倍傷つきやすいに違いない。
・・・と、草間のことを書きたかったわけではなく、現代美術にふれたりみたりできる楽しい時間と空間を体験したのだった。
もう期間の半分くらいは過ぎてしまっているが、イベントも多く計画されている。
詳しくは
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