めったにないことだが、友人のススメでぜひにと借りた本「奇跡のリンゴ」を読んでみた。
絶対不可能と言われたリンゴの無農薬ばかりか無肥料栽培を成功させた農家・木村秋則氏の、その成功までの血の滲むような道程の記録である。
これはNHKの番組「プロフェッショナル」で採りあげられ見た方も多いとは思うが、私は見ていない。
この本はリンゴの無農薬、無肥料栽培について書かれているのだが、、リンゴに限らず何か新しいことに挑戦する際に共通する真実が語られている。
「人が生きていくために、経験や知識は欠かせない。何かをなすためには、経験や知識を積み重ねる必要がある。だから経験や知識のない人を、世の中ではバカと言う。けれど人が真に新しい何かに挑むとき、最大の壁になるのはしばしばその経験や知識なのだ。」
木村秋則氏の人生は、不思議な体験も多く、ドラマよりもドラマチックなのだが、奇跡を信じるかどうかは別として、私にも解るのは、、、、
人が何かに全身全霊で向かい合っているとき、しばしば自分では考えられないような力を発揮することがある、ということである。
それがどこから来るのかは謎なのだが・・・
さて、この本を読みながら、この本の著者や木村秋則氏には悪いんだけど、ついつい別のことに考えがいってしまうのだった。
それは、人間もリンゴと同じではないか?ということだった。
すなわち、人間もまた無農薬(薬)、無肥料(食事以外)がいいんじゃないか、と思ったんである。
ただ、自然農法が全く自然のままに放っておくのではなく「活かして生きる」ことが大切なように、それなりの工夫と知恵は必要ではあるのだが。。。
この世は人間以外のいろんな生物が生きている。
目に見える生物だけでなく、肉眼では見えない小さな生物、バクテリアや細菌やウィルスも。
そして、それらが絶妙のバランスを保って共生している。
そのバランスをできるだけ壊さないことが大事で、木村秋則氏の自然農法はまさにそれを実践されているのである。
今世界中で猛威をふるっている新型インフルエンザ。
日本では予防ワクチンが不足し、健康な大人は一番後回しってことで、あるのかないのかも不明。
そこで私は秘かに決心している。(ここで言うと秘かじゃ~ないんだけど)
今までそうしてきたように、予防ワクチンは打たないと。
もし感染したらそれまで、それこそ免疫バッチリつくというもんである。
もし重症化したら??? 思い残すことはございません。