中島せんせの本が出るか出ないかの時期に、アマゾンからいつもメールでお知らせが来る。
この本も、たしか先月にお知らせがあったのだが、本のタイトルを見て今回は見送った。
なのに、本屋でみつけると思わず手に取りレジに並んでしまったのは、これ如何に?
曰く、「”明るいニヒリズム”が横溢する哲学的エッセイ」だそーである。
最近は本のタイトルを作者ではなく、編集者が考えるようで、この本もそのようである。
いかにも中島せんせの本のタイトルらしく、私なんか、またまたせんせ~、って感じなのである。
でも、初めてこの本を本屋で見た人は、どんな反応をするのか、ちょっと興味シンシン。
中島せんせの本が次々出版されるってことは、けっこう売れてるんでしょーかね?
相変わらず中島節炸裂!で、いつも読み出すと一気に読み終えてしまう。
中島せんせほど変人ではないが、中途ハンパに変人で、世の中の常識に少々ズレてる人間には、中島せんせの本を読むとなぜか生きる勇気が湧いてくるから不思議である。
なまじキレイゴトのオタメゴカシを言わないところがいい、のである。
本のあとがきに
『世の中こぞって生きる価値が「ある」というゲームに没頭していながら、多くの人はもしかしたら「ない」のではないかと恐れている。この恐れていることを私は―悪趣味なことに―誤魔化し続けている人々の鼻先に突きつけたいのです。』とある。
たしかに悪趣味です、せんせ。
でも、これを言われると本人が一番嫌がるだろうことをあえて言えば、
中島せんせ、あなたはほんとうはとてもやさしい人だ、と私は思います。